風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

イメージスケッチ

林の抜け道

かなり前に似たような絵を描きました。描き直したのですね。しかし、墨汁の上からポスカラを乗せたりして失敗してしまいました。やっぱり溶け込みません。墨汁のままの方が良かった。まあでも、全てが描画上の実験です。実験には失敗がつきもの。 林の抜け道…

茂みの出口

ちょっと荒れてしまいましたが、茂みから抜け出たようなところです。あまり丁寧なことをしないで荒っぽいままにやっています。 と言ってなかなか上手くは行かないのですね。この味を好んでいるのでしょうがないのですが、毎日ため息が出ます。 茂みには尖っ…

古木のある斜面

しばらくサボっている間に随分更新が間延びしてしまいました。ほぼありネガですが。視点を変えれば違って見える見本です。と言ってもかなり個人的な頭の中の話です。 できるだけ大きな筆跡だけを残す描き方を試したいと思ってあれこれやるのですが、結果とし…

畔に枯れ木あり

以前似たようなのを描きました。余程こんなシーンが好きなんだろうと思います。人がどんなものを好むのかは色々と興味深いものがあります。 畔の枯れ木 個人的には、全てにピントが合っているような描き方よりも適当にぼかされた絵が好きです。水墨画に惹か…

密林

ジャングル系は何度か描いていますが、なかなか思い通りには行きません。描き込み過ぎたり潰れたり足りなかったり。最近では絵の具の問題もあります。ちょっとザラつくのですね。練習では眼を瞑りますが。 密林 それはともかくとして、こんなところでなにか…

峡谷

峡谷というよりは狭谷です。深く狭い谷底。 最近似たようなのばかり描いています。どういう訳かそうなっちゃうのですね。こういうものでも大雑把な筆のタッチを置くところから進めるので下描きはありません。 それはやっぱり難しいですが、整えるのがここの…

干上がる沼

わざわざモノクロだけという変わったことをやっていて、しかも好みがちょっと物寂しげということなので、ずっとパッとしない形になっています。しかしモノクロには独特の雰囲気があって、私など昔のモノクロ映画などが却って新鮮に感じます。 しかし逆に、妙…

暗がりの山頂

これは墨汁で描いています。その意味では水墨画とも言えるかも知れませんが、これは墨汁を用いた水彩画です。ちょっとドラマチックに描いてやろうと思いました。 水墨画も最近はかなり色んな描き方をする人が増えてきたみたいで垣根も段々なくなって行くかも…

向こうへ

横が続きましたので今度は縦。前回やや細か過ぎたので今回はできるだけザッとやっただけにしました。相変わらずの試行錯誤の迷い道です。なんとなく雪道に見えますが、暑いのでむしろ良いんじゃないですかね。 絵の具にちょっと墨汁を混ぜたりとあれこれやっ…

瓦礫と人々

なかなかイメージが難しすぎてどうにも描けませんでした。何だか最近は段々と日慣れしているのか、欧州での戦の報道が一時程のボリュームではなくなってきているように思えます。日常の不安事は沢山あるので、これはしょうがないですけれど。 瓦礫の街 天然…

闇の迫る渓谷

これはちょっと試験的なお遊びです。何をやっているかは秘密ですが、知らないことって多いです。 暮れる渓谷 横長が続きますが、どうも報じられた山梨の件の印象が強くて似たようなのを描いてしまいます。 こういう絵を描いていて、もし若くてもですよ、私に…

工事現場

工事現場の打ち捨てられたようなところをイメージしています。見ればわかりますけど横長です。以前から横長やると言ってましたからね。 着目するところがこういうところばかりなのですが、明暗のモザイク状が面白いと思います。むしろ完全にパターン化した方…

水辺の木陰

この頃ちょっとばかり忙しくなって、ついついこのブログを忘れがちです。しかし私としましては個人的にかなり重要なことをやっているつもりですので、忙しい時でもなるべく更新は続けたいと思っております。 水辺の木陰 前回に続いてもうちょっと横長を企ん…

草崩れ

そんな日本語があるのかどうか知りませんが、勝手に付けました。だって、いちいちタイトルなんか考えて描いてないですものね。 草崩れ いずれにせよ私が描きたいようなところは人に振り返りもされないような所ばかりです。そう言えばドラマでもお笑い系より…

地も空も暗く成り果て

ちょっと事情があって間が開きました。その間に伝えられるニュースも明るいものがあまりありません。ウクライナの事もそうですし、不安なことが多いです。しかも、この頃やけに地震が多いように思えます。富士山が噴火する可能性もある? 地も空も いったい…

荒れたる林で

これは単純な練習です。普段の私にはちょっと縁遠い描き方です。元々私は大振りで激しい腕使いが好きなのですが、この頃はそれとはやや違った方向での練習しています。 左上をやり過ぎて団子になってしまいましたね。ちょっと残念なところ。 荒れたる林 以前…

地の底へ

洞窟のイメージですが、思っていたより雰囲気が出ませんでした。リメイクの遊星からの物体Xに似たイメージがあったと思うのですが、地の底に何かが埋まっているイメージというのは妙にワクワクします。物体Xは氷に閉じ込められていたのですけれど。 地の底へ…

密林

以前にもジャングルの絵は描いていまして、以前は筆の勢いのままでしたが今回はちょっと違った表現になっています。これはごく普通に白抜きして描いたもので、あまり水墨画調ではありません。 密林 もっとも最近の水墨画はどういう訳かそれらしい雰囲気から…

隠者の森

案外あの世が近いのか、この頃こんな風ばかりを考えます。自分はまだまだ隠者とはほど遠いし、酒も色もまだまだ捨てたくありませんがね。お金もそうだと言いたいですが、これは元々ありませんものね。 隠者の森 実際に森へ入ると虫が多いし夜は怖いし冬は寒…

杣人の道--2

前回に描いた杣人の道の連作です。危なっかしい崖の横の切通です。 杣人の道--2 一見分かりませんが、前回とはまるで違った描き方をしています。しかしこれはまったく個人的な部分なので、世間様にあれこれ言ってもしょうがないことです。ただ、それ故の悪戦…

ドリームガーデン

夢の中の庭です。 私の家の庭は既に朽ちています。これは昔に見た夢のイメージです。花だか何だか分からないものがキラキラ光っているのですね。 大昔に片想いだった人が出てきて、その人の顔がハイライトのように光っていたこともあります。こういう夢って…

痕跡

山の中を歩いていると、そこで誰かが何かをしていたと思われる痕跡と遭遇することがあります。さすがに焚火の跡などは見たことないですが、いったい誰がこんなところへ入ってくるのか不思議に思うことが少なくありません。 痕跡 痕跡と言うほどでなくてもペ…

跡地

タレントの北野誠さんとか、作家の中山市郎さんとかがTUBEで語って居られる話に--山の牧場--と言うのがあります。一部のアレなファンの人たちにはすっかり有名な話ですが、私は時折仕事をしながら途切れ途切れに聞くばかりで、話が長いので未だに話の全容が…

ひとり

独りを感じる時ってどんな時でしょう。山行を単独でするときも、部屋に閉じこもっているときも独りですが、もっと怖い例えですと遭難は究極の独りです。助かるまでは…。 ひとり 独りを満喫したいとか孤独を愛するとかもあります。私も居酒屋で独りで飲んでい…

メンテナンス(宇宙船)

久しぶりのSF関連です。元々はこういうのを描きたくて絵を描き始めたのに今はとんと少なくなりました。一般絵画をやり始めると殆どこの手の絵を描くことはありません。 メンテナンス中の宇宙船 しかし私はSFやファンタジー系でなければ表現できない部分もあ…

入らずの場所

あそこへ行くな。そういうところが子供の頃にはありました。何故か理由まで覚えていませんが、単に荒れていて小さな池があったり所々に穴が掘られていたりして子供には危なかったのでしょうね。 入らずの場所 私の住んでいた場所は繁華街じゃないので、市街…

杣人の道

雰囲気出そうと思ってちょっとガチャガチャやり過ぎました。自分としてはもうちょとあっさり目で仕上げたいのです。しかしこれも、現段階の力量ですのでしょうがありません。絵は杣人しか通らぬような険しい山の道--のつもりです。 杣人の道 杣人とは樵(き…

明けましておめでとうございます

早いもので令和も四年になりました。お正月なのに、何となく黎明を感じさせる絵になりました。世界はまだ混沌としていて、遠くに、ようやく光が射し始めたか、そんな気のする年明けです。 微かな光 ここまで来ましたら、私が心配するのはむしろ人の心です。…

騒原

あっはっは、そうげん----と読んで頂けますか。嵐の前なのか予感なのか、ざわつく原野のイメージです。 このようなイメージなものを連作で描いていますが、筆の跡をそのまま残す描画を試しています。何度も述べていますが、荒涼たる雰囲気に、より惹かれるも…

寂し野

クリスマスなのになんという寂しい風景を描くのかと思いますが、しょうのないことにこれが持ち味でして。いつものごとく描いている寂とした風景です。モノクロにはそれが合うのですよね。 寂し野 周辺の雑木林に入るとどこでもこんな感じです。地面を白く抜…