風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

騒原

あっはっは、そうげん----と読んで頂けますか。嵐の前なのか予感なのか、ざわつく原野のイメージです。 このようなイメージなものを連作で描いていますが、筆の跡をそのまま残す描画を試しています。何度も述べていますが、荒涼たる雰囲気に、より惹かれるも…

寂し野

クリスマスなのになんという寂しい風景を描くのかと思いますが、しょうのないことにこれが持ち味でして。いつものごとく描いている寂とした風景です。モノクロにはそれが合うのですよね。 寂し野 周辺の雑木林に入るとどこでもこんな感じです。地面を白く抜…

林を抜けて

ちょっと昔の映画ですが、ジェイコブス・ラダー(1990)というのがありました。ホラーとも言える映画ですが、長くなるので簡単に言うと、人は死の直前に長い夢を見る。よく言われることですが、早く言えば人生最後の走馬灯でしょうね。 林を抜けて 映画のな…

廃工場

個人的な好みでよくこういうものを描いています。廃墟になった工場です。しかしどうも今一つピシッと行きません。ガラクタのデザインがなかなか決まらずに手際の悪さが目立ってしまいました。落ち込まずに色々やってみたいと思います。 廃工場 私は廃墟趣味…

溜め池

私にとって水と樹木と岩石はルーチンです。元々は描画対象としては見ていなかったので苦手でしたが、それを克服する意味で始めました。今はこっちが多くなっちゃいました。これはごく普通の水彩画の描き方です。描く度にどの方法で描こうかなどと、それなり…

崩れる

危険なイメージ。崩壊する斜面のイメージで描きました。例の学童用の絵の具で描いています。それなりにちょっとずつですね、慣れが出てきたかなという感じがなくもないですが。 崩壊する斜面 こういう絵はかなりのところ偶然性が勝負ですね。でありながらも…

大河原

大きな河原です。大河原という町とは関係ありません。原野的な河原のイメージです。 先日の絵の具で苦労しています。手元にそれしかないのであれこれ試しつつ描いています。 大きな河原 実に不思議な感じで、濃淡を付けて描いても乾くと皆同じになります。濃…

渓流--2

渓流の絵はこれまでにも何度か描いています。しかしこれは正直言うと失敗作です。いじり過ぎました。 渓流--2 いつもの水墨画風ではなくて一般的な水彩画の感じで描いたのですが、絵の具がなくなったので、急場に学童用を使いました。こんなものはそんなに変…

雑木林の斜面

寂しそうな風景です。これもどこにでもある殺風景な林です。ちょうど今頃の、葉っぱも落ち加減の風景です。どんなところでも描けばそこが絵になる--を考えています。 雑木林 このブログの多くの描画は水彩画と言うよりも水墨画の雰囲気を目指しています。共…

よどみ

言葉から受けるイメージは決して愉快なものじゃないと思いますが、よどみはどこにでもあります。外界に限らず、心の内にだって…。 よどみ 空気がよどんでいるとか、流れがなくてよどんでいるとか言います。それ自体はあまり良いイメージではありません。しか…

早枯れの道

そのまま描いている訳じゃありませんが、山や林を歩いているとこのような場所は沢山あります。道のわきに何やらが積み上げられて自然の段差といっしょになっている。 早枯れの道 私の描く絵は、余程の物好きでなければ描かないような場所ばかりです。でもそ…

田園

普通の印象的な風景に戻りました。ちょっと季節は違いますが、水田風景です。広い面積に水が張られている光景はなかなか趣があります。 田園 好みのシーンを印象で描いています。 私の住む町も、ちょっと上に登って見下ろすとこのような風景がありました。今…

異界

この頃ちょっと異世界な感じを描いています。ちょっとアンダーワールドな感じですがこれもひとつの世界。こういう光周りが好きなのですね。 異界 ところが人間で失敗しました。イメージじゃないので手を加えていたらますます変になって…。ほんとにしょうがあ…

幽木

タイトル負けしておりますが、他に名付けようもなくて。ちょっとばかり幽すいなところに生えている木をイメージしました。 幽木 使っているのは墨汁ではなくて普通の絵の具ですが、狙いは水墨画風です。 うーん、こういうのを撮影するとどうしても明るさにム…

公園の沼

以前公園の池と題して公開しましたが、これは公園の沼です。自分としては、沼の方が怪しげですが、どっちだっていいようなものです。 公園の沼 今もって未消化なことばかりやっています。なかなか思ったようには進んでいきません。思い切り大胆に一発抜きを…

予感

怪しげな予感です。 ちょっとこの頃なんだか変でして、はまっております。どうもね、わたしから見える世の中はちょっと変なんですよね。 予感 なにが変といっても、どれってことはないのですが、既に妄想粋に入っているみたいで、絵もドンドン怪しげです。 …

怪し野--2

ちょっと前からズレまくってまして、描くものがすべて怪しげになってしまいます。元々なにか出てきそうな雰囲気が好きなのですが、必要以上に癖がついてしまいました。 怪しい野 以前に--怪し野--と題する記事を書きました。こちらはサイズが小さいので少々…

公園の池

樹木と水は今のところ私の中心素材です。この頃はこれまでとはかなり違った描画を試しています。なかなか思ったほど上手くは行かないのですが、それでも一応の手ごたえを感じています。勘違いかも知れませんが…。 公園の池 どう違うのかと言っても例えようが…

茂み

湖畔の茂みですね。この頃やや複雑で何とも表現しにくいところばかり描いています。 湖畔の茂み 少しパターン化して面白い風にならないかとやってみたのですが、失敗しました。今ひとつ形を上手く整理できませんでしたね。 ちょっと離れて見てくださればそれ…

源流--2

前回の源流の元絵です。実はこちらを先に描いていたのですが、ややヘビーな感じになってしまったと思い、少々気になって先日の絵を描きました。 流れの奥地 まあ…描く度に悩みますね。こんな場所の雰囲気を出すのは難しくて厄介です。描いては悩み見ては悩み…

夜づいていまして。夜のイメージを何度か描いています。どうして夜が好きなのかなと自分でも不思議に思います。中学生や高校生の時に夜ふかしして深夜放送を聴いてたのが染み付いているんでしょうね。 夜 幼い頃は日付の変わり目がどうなっているのか、ちょ…

雲立つ

遠い風景----というのを、とっと見なくなりました。子供の頃は自らが小さかったので見るものがすべて巨大で風景は遠かったのですが、もっと他にも理由はありそうです。 雲立つ いつの頃からか、久しく巨大な風景とか遠い風景を見てません。昔の後楽園球場が…

夜の散歩者--2

ちょっと前に夜の散歩者を書きました。描いたことでふと思い出して、何とかあれをもう一度できないものかなと思うのです。 夜の散歩者--2 夜と言う割には空は明るいのですが、これはまあ言ってみればマグリット流のお遊びみたいなものだと言えば例えが適当す…

石段

他愛のないものですが、田舎のお寺によくある石段です。右手の石垣の上に樹木がある、ほとんど下半分だけの暗示的描画です。線香の煙がもやったイメージです。 石段 嘘うそ、線香の煙は後の適当な付け足しです。向こうにもうちょっと樹木を描くつもりでした…

怪しげですが、山や森を歩いていますと、もしかしたら塚ではないかと思えるようなちょっとした盛り上がりを発見することがあります。山にはそんなところは沢山あって、実際は誰かが何らかの目的で盛り土したか、あるいは勝手にできた盛り上がりが大半でしょ…

源流

何故私は、源流に近い渓谷の絵を沢山描くのか----ということに関してひとくさりやらせていただきたいと思います。 源流 川はいったいどこから流れてくるのか----と言うことに関しては、子供の頃の大きな謎でした。か細い清水の一筋ひとすじが集まって堂々た…

隣町の沼

名前まではわからない小さな沼です。どんな名前なのかGoogleのビューで探すのですが、見当たりません。私の住まいの近隣は溜池が多くて、一々名前などないかも知れません。 沼や池が好きなのでついついその手が多くなります。水のある風景を眺めていると、つ…

暁(あかつき)

鞭声粛粛 夜河を過る 曉に見る千兵の大牙を擁するを 遺恨なり十年 一剣を磨き 流星光底 長蛇を逸す---- の暁ですね。上杉謙信と武田信玄の川中島の戦いを、謙信側からの形で頼山陽が詠んだものですね。詩吟をやらない人でも大抵は知っているのじゃないでしょ…

浅瀬の片隅

似たような絵が続きます。一連で描いています。浅瀬と言うか、ちょっと磯の感じもありますね。 浅瀬の片隅 そんな気がして、右下に蟹を描きましたが、わかりますかね。サワガニですね。投資信託でそういうのがありましたね。蟹ってこんな感じかなって、そん…

湿地帯

ほとんど一気描きですが、別にそこを目指している訳ではなくて、どうもこの手の描画は一旦休んでしまうとダメなんですよね。なんとも不思議なことです。一旦途切れると感覚が変わるからでしょうか。 湿地帯 ひと息で描いて成る程ができる人は相当な人で、本…