風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

ひとり

独りを感じる時ってどんな時でしょう。山行を単独でするときも、部屋に閉じこもっているときも独りですが、もっと怖い例えですと遭難は究極の独りです。助かるまでは…。

f:id:kazenomai:20220201081013j:plain

ひとり

独りを満喫したいとか孤独を愛するとかもあります。私も居酒屋で独りで飲んでいる状態は好きです。それは楽しい独りですね。でも、いつでもその気になれば誰とでも連絡が取れる状態を独りと言って良いのでしょうか。本来独りというのは自分以外に誰も居ないことだと思います。しかもそこから抜け出せないか、極めて抜け出しにくい状態だろうと思います。

山の中で独りで生きている人が居るだろうと思います。しかしそんな人でも本人がその気になれば集落に出ることができます。その意味では決して独りではありません。

この絵は女性でしょうか、男性でしょうか。描いた本人がいささか無責任ですが、そこは成り行きです。描けたものから想像しましょう。ハイキングの途中で自然を満喫しているのか、道に迷って心細くなっているのか、どっちに見えてくるでしょうか。

以前道迷いのことを書いたと思います。迷っている状態はほぼ完全に独り状態です。従って独りは怖いと思います。私なども、何年も前からずっと一人暮らしですが、決して独りじゃありません。しかし時々、オンボロハウスの形をした宇宙船で無人を漂っているような気になることがあります。

とりとめのない話でした。本日もありがとうございました。