風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

騒原

あっはっは、そうげん----と読んで頂けますか。嵐の前なのか予感なのか、ざわつく原野のイメージです。

このようなイメージなものを連作で描いていますが、筆の跡をそのまま残す描画を試しています。何度も述べていますが、荒涼たる雰囲気に、より惹かれるものを感じます。

騒ぐ野のイメージ

騒原

年内の更新はこれで終わりです。昨年の暮れには、一年も経てば世の中もうちょっとマシになっているかと期待したのですが、あまり変わらないと言うか、むしろ私には危惧する状態になっているように見えてしまいます。

もちろん逆に、非常に好ましい状態であるように語っている人もあります。文面から明らかに判ります。この辺は考え方それぞれですが、日本にも明らかにある種の分断が生まれてしまったように思えます。

人とはそうなりやすいものだと痛感します。絵のような非常に個人の探求であることの多い分野でも、他人のスタイルに批判を加えたがる人が実際に存在します。これは慎むべきだと思います。人が真摯であれば必ず違ったスタイルからでも互いに興味深い点を見出そうとするものです。それができないのは、己を上に置きたがる人間の増長と弱さからです。

何年か後に修正されることを望みますが、一度割れてしまったものはくっ付きにくいの例えです。どうなっていくのか、ちょっと心配ではあります。

とはいえ、希望は繋ぎたいと思います。私としては淡々と練習を積み上げることしかすることがありません。

本日もありがとうございました。皆さま良いお年をお迎えください。