風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

雲立つ

遠い風景----というのを、とっと見なくなりました。子供の頃は自らが小さかったので見るものがすべて巨大で風景は遠かったのですが、もっと他にも理由はありそうです。 雲立つ いつの頃からか、久しく巨大な風景とか遠い風景を見てません。昔の後楽園球場が…

夜の散歩者--2

ちょっと前に夜の散歩者を書きました。描いたことでふと思い出して、何とかあれをもう一度できないものかなと思うのです。 夜の散歩者--2 夜と言う割には空は明るいのですが、これはまあ言ってみればマグリット流のお遊びみたいなものだと言えば例えが適当す…

石段

他愛のないものですが、田舎のお寺によくある石段です。右手の石垣の上に樹木がある、ほとんど下半分だけの暗示的描画です。線香の煙がもやったイメージです。 石段 嘘うそ、線香の煙は後の適当な付け足しです。向こうにもうちょっと樹木を描くつもりでした…

怪しげですが、山や森を歩いていますと、もしかしたら塚ではないかと思えるようなちょっとした盛り上がりを発見することがあります。山にはそんなところは沢山あって、実際は誰かが何らかの目的で盛り土したか、あるいは勝手にできた盛り上がりが大半でしょ…

源流

何故私は、源流に近い渓谷の絵を沢山描くのか----ということに関してひとくさりやらせていただきたいと思います。 源流 川はいったいどこから流れてくるのか----と言うことに関しては、子供の頃の大きな謎でした。か細い清水の一筋ひとすじが集まって堂々た…

隣町の沼

名前まではわからない小さな沼です。どんな名前なのかGoogleのビューで探すのですが、見当たりません。私の住まいの近隣は溜池が多くて、一々名前などないかも知れません。 沼や池が好きなのでついついその手が多くなります。水のある風景を眺めていると、つ…

暁(あかつき)

鞭声粛粛 夜河を過る 曉に見る千兵の大牙を擁するを 遺恨なり十年 一剣を磨き 流星光底 長蛇を逸す---- の暁ですね。上杉謙信と武田信玄の川中島の戦いを、謙信側からの形で頼山陽が詠んだものですね。詩吟をやらない人でも大抵は知っているのじゃないでしょ…