風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

水墨画風

野に切り株あり

誰が切ったかポツンとひとつ切り株野にあり。あっはっは、なんとなく雪舟を追いかけている感じですが、いえいえ、そんな大それたこと…。これは半ば以上偶然の結果です。 偶然をうまーく活かしている人の絵はとても魅力的だと思います。その部分をどう研究す…

山河あり

先日までのガッシュではなしに普通に水で溶かしただけの描画にもどりました。透明水彩調ですね、色々やってる訳ですよ。なかなか思い通りには進展しないですが、それでもブログを始めた頃を思うと多少はマシかなと、自分に言って聴かせております。多少はモ…

もやに霞んだ林

モヤっている林ですね。こういう雰囲気の絵って好きなのですが、とにかくくっきりした形が存在しないので、手掛かりがないと言うか、なかなかね、難しいもんです。それでもあれこれやるのが楽しい。霧のような雨でもこんな感じでしょうかね。 ミストって映画…

林の抜け道--その2

いつの間にか、と言うよりずっと前から、このブログは思い出した時に更新するような場末感まるだしのブログになってしまいました。それでも続いているだけマシみたいなものですが、日頃の練習をタンタンと公開するような形です。間が開くと言うことは、あま…

茂みへ続く道

ちょっといじり過ぎましたね。樹林が重くなり過ぎました。下半分くらいの感じが良かった。いくら描いても課題が残ります。 私がここでやっていることは全て暗示の研究です。形を描かないで結果的にそう見えるということを考えています。まるっきりの水墨画で…

暮色

暮色と言っても、このぶろぐですから当然モノクロです。暮れて行く池の入り江みたいなところを描いたつもりですが、これはかなり失敗してしましました。雲のボカシですが、いたずらなところへ拡がってしまって後はいつもの悪あがき。 どうにもこの絵の具はタ…

斜面の絵幾度か

斜面の絵はこれまでに何度も描いています。別に斜面が好きって訳じゃないのですが、因縁を感じるのですね。何しろ斜面を転がり落ちるような人生でしたから。 それがまた、高い所からだとまだしも、低いところからどん底ですからね、話になりません。 あ、高…

夕方の池

子供の頃にザリガニ釣りをしていて、つい夕方まで遊んでしまったときのような感じですね。あまりぼかさないちょっとぶっきらぼうなポキポキした描画です。しかしこれはこれで一つの描画法であって、悪くはないと思います。 夕方の池 ついつい池とか沼とかの…

古木のある斜面

しばらくサボっている間に随分更新が間延びしてしまいました。ほぼありネガですが。視点を変えれば違って見える見本です。と言ってもかなり個人的な頭の中の話です。 できるだけ大きな筆跡だけを残す描き方を試したいと思ってあれこれやるのですが、結果とし…

畔に枯れ木あり

以前似たようなのを描きました。余程こんなシーンが好きなんだろうと思います。人がどんなものを好むのかは色々と興味深いものがあります。 畔の枯れ木 個人的には、全てにピントが合っているような描き方よりも適当にぼかされた絵が好きです。水墨画に惹か…

峡谷

峡谷というよりは狭谷です。深く狭い谷底。 最近似たようなのばかり描いています。どういう訳かそうなっちゃうのですね。こういうものでも大雑把な筆のタッチを置くところから進めるので下描きはありません。 それはやっぱり難しいですが、整えるのがここの…

暗がりの山頂

これは墨汁で描いています。その意味では水墨画とも言えるかも知れませんが、これは墨汁を用いた水彩画です。ちょっとドラマチックに描いてやろうと思いました。 水墨画も最近はかなり色んな描き方をする人が増えてきたみたいで垣根も段々なくなって行くかも…

静かなる川

静かなるドン--なんてのがありますが、あれはロシアの小説のタイトルをもじった漫画でしたっけ。漫画の方は静かな親分のことかな。私は読んだことないですが、これはそれとは関係ありません。川の深きは静かに流れる--そんなところです。 底の深いところでは…

工事現場

工事現場の打ち捨てられたようなところをイメージしています。見ればわかりますけど横長です。以前から横長やると言ってましたからね。 着目するところがこういうところばかりなのですが、明暗のモザイク状が面白いと思います。むしろ完全にパターン化した方…

水辺の木陰

この頃ちょっとばかり忙しくなって、ついついこのブログを忘れがちです。しかし私としましては個人的にかなり重要なことをやっているつもりですので、忙しい時でもなるべく更新は続けたいと思っております。 水辺の木陰 前回に続いてもうちょっと横長を企ん…

湿原

久しぶりの投稿です。この頃色んな事に手を出し過ぎていて、ここの更新ものんびりになっています。 湿原 思い切った横長です。横長はブログで表示するには縦長に比してどうしてもサムネが小さくなるのでちょっと損な状態ですけど、ワイドっていいですよね。…

草崩れ

そんな日本語があるのかどうか知りませんが、勝手に付けました。だって、いちいちタイトルなんか考えて描いてないですものね。 草崩れ いずれにせよ私が描きたいようなところは人に振り返りもされないような所ばかりです。そう言えばドラマでもお笑い系より…

谷川

うふふ、暗示だけの絵ですが、これはまったく水墨画風になりました。上の棘のような筆跡が余計でしたね。やっちまいました。 谷川 これは風景のクロッキーのようなものですが、白い部分を塗り残すだけで暗示しようという試みなのでネガティブペイントとも言…

隠者の森

案外あの世が近いのか、この頃こんな風ばかりを考えます。自分はまだまだ隠者とはほど遠いし、酒も色もまだまだ捨てたくありませんがね。お金もそうだと言いたいですが、これは元々ありませんものね。 隠者の森 実際に森へ入ると虫が多いし夜は怖いし冬は寒…

杣人の道--2

前回に描いた杣人の道の連作です。危なっかしい崖の横の切通です。 杣人の道--2 一見分かりませんが、前回とはまるで違った描き方をしています。しかしこれはまったく個人的な部分なので、世間様にあれこれ言ってもしょうがないことです。ただ、それ故の悪戦…

山里

前回からいきなり雰囲気が変わりました。山間部に川の流れる山里を想像して頂ければ幸いです。 山里 いつものように筆を荒々しく動かすことはせずにぼかすに任せた描き方で比較的アッサリ気味です。私としては殆ど初めて試すような描き方ですが、たまには悪…

入らずの場所

あそこへ行くな。そういうところが子供の頃にはありました。何故か理由まで覚えていませんが、単に荒れていて小さな池があったり所々に穴が掘られていたりして子供には危なかったのでしょうね。 入らずの場所 私の住んでいた場所は繁華街じゃないので、市街…

杣人の道

雰囲気出そうと思ってちょっとガチャガチャやり過ぎました。自分としてはもうちょとあっさり目で仕上げたいのです。しかしこれも、現段階の力量ですのでしょうがありません。絵は杣人しか通らぬような険しい山の道--のつもりです。 杣人の道 杣人とは樵(き…

森へ

荒涼とした冬の感じですね。寒そう。 これは前回の絵とは全く違った描き方です。一回やったところはなるべくは触らない。水墨画の掛け軸なんか、一か所でも修正してあるとダメですよね。あの感じが欲しいのです。 森へ といってもここだけを目指しているので…

明けましておめでとうございます

早いもので令和も四年になりました。お正月なのに、何となく黎明を感じさせる絵になりました。世界はまだ混沌としていて、遠くに、ようやく光が射し始めたか、そんな気のする年明けです。 微かな光 ここまで来ましたら、私が心配するのはむしろ人の心です。…

林を抜けて

ちょっと昔の映画ですが、ジェイコブス・ラダー(1990)というのがありました。ホラーとも言える映画ですが、長くなるので簡単に言うと、人は死の直前に長い夢を見る。よく言われることですが、早く言えば人生最後の走馬灯でしょうね。 林を抜けて 映画のな…

雑木林の斜面

寂しそうな風景です。これもどこにでもある殺風景な林です。ちょうど今頃の、葉っぱも落ち加減の風景です。どんなところでも描けばそこが絵になる--を考えています。 雑木林 このブログの多くの描画は水彩画と言うよりも水墨画の雰囲気を目指しています。共…

田園

普通の印象的な風景に戻りました。ちょっと季節は違いますが、水田風景です。広い面積に水が張られている光景はなかなか趣があります。 田園 好みのシーンを印象で描いています。 私の住む町も、ちょっと上に登って見下ろすとこのような風景がありました。今…

幽木

タイトル負けしておりますが、他に名付けようもなくて。ちょっとばかり幽すいなところに生えている木をイメージしました。 幽木 使っているのは墨汁ではなくて普通の絵の具ですが、狙いは水墨画風です。 うーん、こういうのを撮影するとどうしても明るさにム…

怪し野--2

ちょっと前からズレまくってまして、描くものがすべて怪しげになってしまいます。元々なにか出てきそうな雰囲気が好きなのですが、必要以上に癖がついてしまいました。 怪しい野 以前に--怪し野--と題する記事を書きました。こちらはサイズが小さいので少々…