風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

暗がりの山頂

これは墨汁で描いています。その意味では水墨画とも言えるかも知れませんが、これは墨汁を用いた水彩画です。ちょっとドラマチックに描いてやろうと思いました。

 

墨汁で描く風景画


水墨画も最近はかなり色んな描き方をする人が増えてきたみたいで垣根も段々なくなって行くかも知れません。墨は膠質なので絵の具を使うのとちょっと雰囲気が違いますね。そう言うところもなかなか面白いと思います。昔はボケ滲みのコントロールがうまく行きませんで全然ダメでした。絵の具とかなり違うのですね。

ちょっとおどろおどろしいシーンですが、何の気象条件なのか知りませんがたまにこういうことがあります。辺り一面暗いのに地上の一部だけ明るい。雲間から光が射していると言うのでもない。

それ程ドラマチックでなくても空と地面の明暗が逆になることは割とあると思います。急に空が暗くなったらそんな感じがするのかもしれませんが、私はそんなシーンが大好きです。あまり見ない光景なのでそんな気がするのかも知れません。昔登ったどこかの山頂をそんなシーンと重ねました。あまり上手く行ったとは言い難いですが。

この頃は普通の外出から帰ってきただけでも結構疲れるので、もう山に登ることはありません。二十年ほど前に近所の低い山のハイキングコースから登ったのが最後です。狭い範囲で頂が二つあって高さはないですが鎖場もあって、かなり危険な感じがありました。ところが登っている時ってあまりそれを感じないのですね。

学生時代に大阪に住んでいましたので、交野山という山に登ったことがあります。源氏の滝とかいう、今では心霊スポットと言われているようですが昔はだれもそんなこと言わなくて私も知らぬままにそこから登りました。登山道は大したことなく子供でも登れる山です。

しかし今になってネットで山頂の写真を見るとかなり危なっかしくて、よくあんなところに登ったなと思います。今はもう完全に高所恐怖症です。高い所から下を見ると本当に目まいがします。シーンとしては描いてみたいものがあるのですが。

9月も早や4日。私にはお化けよりも過ぎる月日の早さが怖いです。

本日もありがとうございました。