風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

風景スケッチ

草伸びる

過去に描いた絵を時々再検討しているのですが、 見方をひとつ変えてやると冴えなかったものが意外に新鮮に見えたりします。どうもなあ…と思っていた絵も、違った観点から眺めてやると意外に軽快に作業が運んでいたのかなと思うことがあります。 もっともこれ…

暮色--2

以前描いたのと連作のような形です。画面下部をふと計画変更して崩れてしまいました。洗い流しで誤魔化しました。失敗も成功も全てが後に繋がると思ってやるしかありません。 暮れる渓谷--2 暮れて行くときって、独特の雰囲気があります。明けるときと瞬間を…

暮色

暮色と言っても、このぶろぐですから当然モノクロです。暮れて行く池の入り江みたいなところを描いたつもりですが、これはかなり失敗してしましました。雲のボカシですが、いたずらなところへ拡がってしまって後はいつもの悪あがき。 どうにもこの絵の具はタ…

明けましておめでとうございます

月日経ち 頭はぼやけ 歳を喰い それでも新しい年を迎える。喜ぶべきか嘆息すべきか。 いえいえ、喜んで置きましょう。置きましょうと言うのも随分な言い方ですが、とにかく生きている訳です。そして新年のお祝いと称してまた飲める訳です。明日辺り、近所の…

あっちの空は明るいぞ

ははは、この頃似たようなのばかり描いています。もう三年も鬱陶しい日々を過ごして、そろそろ光が見えないかなと思う気持ちの表れでしょうかねこれは。サッカーなんかノーマスクでやってるくらいだし海外ではほぼ終わっている感じなのに日本だけがどうして…

林の抜け道

かなり前に似たような絵を描きました。描き直したのですね。しかし、墨汁の上からポスカラを乗せたりして失敗してしまいました。やっぱり溶け込みません。墨汁のままの方が良かった。まあでも、全てが描画上の実験です。実験には失敗がつきもの。 林の抜け道…

茂みの出口

ちょっと荒れてしまいましたが、茂みから抜け出たようなところです。あまり丁寧なことをしないで荒っぽいままにやっています。 と言ってなかなか上手くは行かないのですね。この味を好んでいるのでしょうがないのですが、毎日ため息が出ます。 茂みには尖っ…

古木のある斜面

しばらくサボっている間に随分更新が間延びしてしまいました。ほぼありネガですが。視点を変えれば違って見える見本です。と言ってもかなり個人的な頭の中の話です。 できるだけ大きな筆跡だけを残す描き方を試したいと思ってあれこれやるのですが、結果とし…

干上がる沼

わざわざモノクロだけという変わったことをやっていて、しかも好みがちょっと物寂しげということなので、ずっとパッとしない形になっています。しかしモノクロには独特の雰囲気があって、私など昔のモノクロ映画などが却って新鮮に感じます。 しかし逆に、妙…

切通しの草むら

前回と似たようなところでの抜きの練習ですね。近所の散歩道です。道路脇を削って切通みたいになっているところです。向こう側は一度洗い流しての描き直しです。 切通の草むら この頃はもう、描けば描くほど多少でも進展があるのかないのか分からなくなりつ…

病葉の斜面

どうってことないタイトルであまりやる気も見えない感じですが、相変わらずややこしい所の抜きの練習をしています。 病葉の斜面 もうちょっと進めても良かったのですが、潰れるような気がして放置です。今のところはちょっとばかり悔しい状態です。山の中で…

草もつれ

草が勢いよく斜めに伸びてもつれているようなところをイメージした抜きの練習ですが、まあほんとに大変です。さすがにこういうのをやる時は鉛筆で多少はアタリを取った方がやり易いですね。行き当たりでやってしまったので、これが今のところ精一杯です。 草…

闇の迫る渓谷

これはちょっと試験的なお遊びです。何をやっているかは秘密ですが、知らないことって多いです。 暮れる渓谷 横長が続きますが、どうも報じられた山梨の件の印象が強くて似たようなのを描いてしまいます。 こういう絵を描いていて、もし若くてもですよ、私に…

城跡

近所の山の上に小さな城跡が幾つかあるのですが、当時から残っていると思われる岩があります。そういのをちょっとイメージして描きました。 城跡 いつもとちょっと違った雰囲気だと思うのですが、これは白を加えて不透明にした不透明水彩です。いつもは水で…

歩けば倒木あり

比較的アッサリめの単純な抜きの練習です。たまには元に戻ってこういうのもやって置きませんとね。いつしか次第に複雑系に行ってしまいますので。 倒木 前回までとは全然描き方が違っています。もう一手加えれば良いのですが、なかなかその辺も難しいのです…

水辺の木陰

この頃ちょっとばかり忙しくなって、ついついこのブログを忘れがちです。しかし私としましては個人的にかなり重要なことをやっているつもりですので、忙しい時でもなるべく更新は続けたいと思っております。 水辺の木陰 前回に続いてもうちょっと横長を企ん…

湿原

久しぶりの投稿です。この頃色んな事に手を出し過ぎていて、ここの更新ものんびりになっています。 湿原 思い切った横長です。横長はブログで表示するには縦長に比してどうしてもサムネが小さくなるのでちょっと損な状態ですけど、ワイドっていいですよね。…

荒れたる林で

これは単純な練習です。普段の私にはちょっと縁遠い描き方です。元々私は大振りで激しい腕使いが好きなのですが、この頃はそれとはやや違った方向での練習しています。 左上をやり過ぎて団子になってしまいましたね。ちょっと残念なところ。 荒れたる林 以前…

密林

以前にもジャングルの絵は描いていまして、以前は筆の勢いのままでしたが今回はちょっと違った表現になっています。これはごく普通に白抜きして描いたもので、あまり水墨画調ではありません。 密林 もっとも最近の水墨画はどういう訳かそれらしい雰囲気から…

杣人の道--3

雪が降ってビックリですね。このまま暖かいのかなと思ったら急に寒くなって、一昨日辺り雪が降りました。私の町では少々積もりました。夜中に寒気で目が覚めて毛布を一枚引っ張り出して、どうにかまた寝ましたが、なんだかシャキッとしません。四月に雪が降…

冬の池

狙い通りの雰囲気はちょっと出なかったですが、これは冬の三宝時池です。特別な技法もなくごく普通に描いたものです。どこどこをボカシて雰囲気出してと、あまりそういうことは考えずにということです。 冬の池 三宝時池の傍には豊島泰経の石神井城があって…

山里

前回からいきなり雰囲気が変わりました。山間部に川の流れる山里を想像して頂ければ幸いです。 山里 いつものように筆を荒々しく動かすことはせずにぼかすに任せた描き方で比較的アッサリ気味です。私としては殆ど初めて試すような描き方ですが、たまには悪…

寂し野

クリスマスなのになんという寂しい風景を描くのかと思いますが、しょうのないことにこれが持ち味でして。いつものごとく描いている寂とした風景です。モノクロにはそれが合うのですよね。 寂し野 周辺の雑木林に入るとどこでもこんな感じです。地面を白く抜…

林を抜けて

ちょっと昔の映画ですが、ジェイコブス・ラダー(1990)というのがありました。ホラーとも言える映画ですが、長くなるので簡単に言うと、人は死の直前に長い夢を見る。よく言われることですが、早く言えば人生最後の走馬灯でしょうね。 林を抜けて 映画のな…

溜め池

私にとって水と樹木と岩石はルーチンです。元々は描画対象としては見ていなかったので苦手でしたが、それを克服する意味で始めました。今はこっちが多くなっちゃいました。これはごく普通の水彩画の描き方です。描く度にどの方法で描こうかなどと、それなり…

崩れる

危険なイメージ。崩壊する斜面のイメージで描きました。例の学童用の絵の具で描いています。それなりにちょっとずつですね、慣れが出てきたかなという感じがなくもないですが。 崩壊する斜面 こういう絵はかなりのところ偶然性が勝負ですね。でありながらも…

大河原

大きな河原です。大河原という町とは関係ありません。原野的な河原のイメージです。 先日の絵の具で苦労しています。手元にそれしかないのであれこれ試しつつ描いています。 大きな河原 実に不思議な感じで、濃淡を付けて描いても乾くと皆同じになります。濃…

渓流--2

渓流の絵はこれまでにも何度か描いています。しかしこれは正直言うと失敗作です。いじり過ぎました。 渓流--2 いつもの水墨画風ではなくて一般的な水彩画の感じで描いたのですが、絵の具がなくなったので、急場に学童用を使いました。こんなものはそんなに変…

雑木林の斜面

寂しそうな風景です。これもどこにでもある殺風景な林です。ちょうど今頃の、葉っぱも落ち加減の風景です。どんなところでも描けばそこが絵になる--を考えています。 雑木林 このブログの多くの描画は水彩画と言うよりも水墨画の雰囲気を目指しています。共…

早枯れの道

そのまま描いている訳じゃありませんが、山や林を歩いているとこのような場所は沢山あります。道のわきに何やらが積み上げられて自然の段差といっしょになっている。 早枯れの道 私の描く絵は、余程の物好きでなければ描かないような場所ばかりです。でもそ…