風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

イメージスケッチ

寂し野

クリスマスなのになんという寂しい風景を描くのかと思いますが、しょうのないことにこれが持ち味でして。いつものごとく描いている寂とした風景です。モノクロにはそれが合うのですよね。 寂し野 周辺の雑木林に入るとどこでもこんな感じです。地面を白く抜…

林を抜けて

ちょっと昔の映画ですが、ジェイコブス・ラダー(1990)というのがありました。ホラーとも言える映画ですが、長くなるので簡単に言うと、人は死の直前に長い夢を見る。よく言われることですが、早く言えば人生最後の走馬灯でしょうね。 林を抜けて 映画のな…

廃工場

個人的な好みでよくこういうものを描いています。廃墟になった工場です。しかしどうも今一つピシッと行きません。ガラクタのデザインがなかなか決まらずに手際の悪さが目立ってしまいました。落ち込まずに色々やってみたいと思います。 廃工場 私は廃墟趣味…

溜め池

私にとって水と樹木と岩石はルーチンです。元々は描画対象としては見ていなかったので苦手でしたが、それを克服する意味で始めました。今はこっちが多くなっちゃいました。これはごく普通の水彩画の描き方です。描く度にどの方法で描こうかなどと、それなり…

崩れる

危険なイメージ。崩壊する斜面のイメージで描きました。例の学童用の絵の具で描いています。それなりにちょっとずつですね、慣れが出てきたかなという感じがなくもないですが。 崩壊する斜面 こういう絵はかなりのところ偶然性が勝負ですね。でありながらも…

大河原

大きな河原です。大河原という町とは関係ありません。原野的な河原のイメージです。 先日の絵の具で苦労しています。手元にそれしかないのであれこれ試しつつ描いています。 大きな河原 実に不思議な感じで、濃淡を付けて描いても乾くと皆同じになります。濃…

早枯れの道

そのまま描いている訳じゃありませんが、山や林を歩いているとこのような場所は沢山あります。道のわきに何やらが積み上げられて自然の段差といっしょになっている。 早枯れの道 私の描く絵は、余程の物好きでなければ描かないような場所ばかりです。でもそ…

田園

普通の印象的な風景に戻りました。ちょっと季節は違いますが、水田風景です。広い面積に水が張られている光景はなかなか趣があります。 田園 好みのシーンを印象で描いています。 私の住む町も、ちょっと上に登って見下ろすとこのような風景がありました。今…

異界

この頃ちょっと異世界な感じを描いています。ちょっとアンダーワールドな感じですがこれもひとつの世界。こういう光周りが好きなのですね。 異界 ところが人間で失敗しました。イメージじゃないので手を加えていたらますます変になって…。ほんとにしょうがあ…

幽木

タイトル負けしておりますが、他に名付けようもなくて。ちょっとばかり幽すいなところに生えている木をイメージしました。 幽木 使っているのは墨汁ではなくて普通の絵の具ですが、狙いは水墨画風です。 うーん、こういうのを撮影するとどうしても明るさにム…

予感

怪しげな予感です。 ちょっとこの頃なんだか変でして、はまっております。どうもね、わたしから見える世の中はちょっと変なんですよね。 予感 なにが変といっても、どれってことはないのですが、既に妄想粋に入っているみたいで、絵もドンドン怪しげです。 …

怪し野--2

ちょっと前からズレまくってまして、描くものがすべて怪しげになってしまいます。元々なにか出てきそうな雰囲気が好きなのですが、必要以上に癖がついてしまいました。 怪しい野 以前に--怪し野--と題する記事を書きました。こちらはサイズが小さいので少々…

公園の池

樹木と水は今のところ私の中心素材です。この頃はこれまでとはかなり違った描画を試しています。なかなか思ったほど上手くは行かないのですが、それでも一応の手ごたえを感じています。勘違いかも知れませんが…。 公園の池 どう違うのかと言っても例えようが…

源流--2

前回の源流の元絵です。実はこちらを先に描いていたのですが、ややヘビーな感じになってしまったと思い、少々気になって先日の絵を描きました。 流れの奥地 まあ…描く度に悩みますね。こんな場所の雰囲気を出すのは難しくて厄介です。描いては悩み見ては悩み…

夜づいていまして。夜のイメージを何度か描いています。どうして夜が好きなのかなと自分でも不思議に思います。中学生や高校生の時に夜ふかしして深夜放送を聴いてたのが染み付いているんでしょうね。 夜 幼い頃は日付の変わり目がどうなっているのか、ちょ…

雲立つ

遠い風景----というのを、とっと見なくなりました。子供の頃は自らが小さかったので見るものがすべて巨大で風景は遠かったのですが、もっと他にも理由はありそうです。 雲立つ いつの頃からか、久しく巨大な風景とか遠い風景を見てません。昔の後楽園球場が…

怪しげですが、山や森を歩いていますと、もしかしたら塚ではないかと思えるようなちょっとした盛り上がりを発見することがあります。山にはそんなところは沢山あって、実際は誰かが何らかの目的で盛り土したか、あるいは勝手にできた盛り上がりが大半でしょ…

浅瀬の片隅

似たような絵が続きます。一連で描いています。浅瀬と言うか、ちょっと磯の感じもありますね。 浅瀬の片隅 そんな気がして、右下に蟹を描きましたが、わかりますかね。サワガニですね。投資信託でそういうのがありましたね。蟹ってこんな感じかなって、そん…

湿地帯

ほとんど一気描きですが、別にそこを目指している訳ではなくて、どうもこの手の描画は一旦休んでしまうとダメなんですよね。なんとも不思議なことです。一旦途切れると感覚が変わるからでしょうか。 湿地帯 ひと息で描いて成る程ができる人は相当な人で、本…

夜の散歩者

なんだかどこかにありそうなタイトルです。ちょっとしゃれてみました。子供の頃から深夜放送で夜ふかししていた身の上としては、夜は友達です。 夜の散歩者 終電が終わるのも構わずに飲んでいて、そこそこ飲んだのにこれは別腹とか勝手なことを言って駅前屋…

城壁

ちょっと気分を変えたいと思います。これは普段と違って随分単純化した表現です。陽の当たる城壁を想像して頂ければ幸いです。西洋の城ですね。ほぼパターン化して暗示に任せるスタイルです。 城壁 古い小説ですが--ゼンダ城の虜--なんてのがありまして、タ…

干潟

八月もすでに二十日。昨年同様、今年も遂に----八月の濡れた砂----のないまま終わろうとしています。 干潟 後十日ある? その間に何かがかわるでしょうか、ときめくことがあるでしょうか。青春の最も良き時代に、これに差し掛かってしまった人たちを本当に気…

市街戦

タイトル思いつかないので物凄く適当です。SF映画とかが好きだったので、子供の頃に勝手な想像であれこれ描いていました。雑誌の口絵なんかにワクワクしながら。 もちろん子供の絵ですから完全にポンチ絵です。しかし楽しかった。 市街戦 そんなことをちょっ…

どこへ続く細い径

山や森のなかで、細い径がずっと奥へ続いていたら、この径はどこへ続くのだろかと、つい行ってみたくなります。山があるから登り、道があるから進む。 小径 道に関しては以前にも記事にしました。昔から、ぼんやり道を眺めて勝手な想像をすることが少なくあ…

増水

息を止めている間----と言えば大袈裟ですが、例えればほとんど一息でどう表現できるかをあれこれとやっています。なるべく単純に暗示的にイメージを定着する。このブログの本来の目的です。この頃はつい描き込んでしまうのですが。 増水をイメージ 一昨年の…

溜池

別にそのような意図を持って描いた訳ではないのですが、なんだか近所の溜池そっくりになっちゃいました。 タイトルくらいもうちょっと気の利いたのをと言われそうですが、いいんですもうそういうことは。 溜池 ぶっちゃけた話、池や湖沼の類はどこでも似たよ…

林の小径

近所の林のなかの小径です。ほとんどクロッキーです。 林の小径 散歩をしたときに写真を撮っておいたはずなんですが、失くなってしまったので、空想で描きました。 空想なんていうと随分ヤクザな描き方に聞こえるかも知れませんが、コンセプトやる人なら当た…

夜の街

ホテルから見下ろした夜の街を連想して頂ければ幸いです。道路やウインドウの灯りで下が明るいイメージですね。 夜の街 狭い通りにある細長いビル。ホテルから出ると賑やかに居酒屋が並び、つい一杯やりたくなる。私の好きなイメージです。用事で遠方に旅を…

渓流

一度使ったようなタイトルですが、きっとそのような絵が多いからでしょう。これはモノクロだということを別にすれば、ごく普通に絵に見える水彩画の描き方です。 渓流 最近はより抽象っぽい方向へずれていますので、ちょっと戻したつもりです。 私は、布団の…

断層上の岩

練習ですので、必ずしもタイトル通りを最初にイメージして描いている訳ではありませんので、断層が見えている上にどこからか転がってきた岩が乗っかっていると、そんなイメージで観てやってください。 岩 もう本当にタイトル付けるの難儀します。普段の練習…