風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

森へ

荒涼とした冬の感じですね。寒そう。

これは前回の絵とは全く違った描き方です。一回やったところはなるべくは触らない。水墨画の掛け軸なんか、一か所でも修正してあるとダメですよね。あの感じが欲しいのです。

一発描きを目指した絵

森へ

といってもここだけを目指しているのではなくて、飽くまでこの種の絵は----という意味です。段取り決めて我慢強く計画的に重ねて行く絵もあって、それはそれで魅力があります。本当にどの方面も奥が深いと思います。

以前、地面を塗り残すと雪残りみたいだと言いましたが、これもそう見えますね。寒い部屋でこんな絵描いてたら凍えます。

森ばかり描いていますが、これは山や森の中では幻覚を見やすい----と言うところが私の場合絵と繋がっているためです。過去にも書いたことがありますが、人間の脳は実に不思議で、克明に描かないことでむしろリアルな場合があります。その場合のリアルは日常の風景と見分けがつかない種のリアルとはちょっと違います。これは絵に関しても重要な部分なのですが、この辺のことは口ではあれこれ言えても、ほぼ全ての人が口ほどには描けません。身に付くのは難しいものです。

幻覚は、僅かな暗示があると脳がそれを描き始めることで起きるのだと思うのですが、大抵は本物よりリアルで迫力があります。遭難した人は例外なく幻覚を見ています。山の経験の多い人の話は興味深いです。

本日もありがとうございました。