風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

雲立つ

遠い風景----というのを、とっと見なくなりました。子供の頃は自らが小さかったので見るものがすべて巨大で風景は遠かったのですが、もっと他にも理由はありそうです。

湧き上がる雲のイメージ

雲立つ

いつの頃からか、久しく巨大な風景とか遠い風景を見てません。昔の後楽園球場があったとき、そこがなにやらのお遊びに解放されて、当時近くに住んでいたので行ってみたことがあります。球場には甲子園とかも行ったことがあるのですが、グランドを歩いたのは初めてでした。

そこで思ったのは、なんだ意外にグランドは狭いんだなと言うことでした。90メートルのフェンス(実際は87メートルだったそうですが)は投げれば届くような距離にしか見えず、こんなところならいくらでもホームランが出そうだと思ったものです。

ところがこれはまったくの認識のズレであって、広いスペースでは距離感がちゃんと取れないのです。実際は懸命に投げてもホームからファーストまでも届かない。お父ちゃんでは難しい。届いても山なり。

メジャーのカンサスシティロイヤルズが来日したとき(随分昔ですよ)、ジョージブレットと言う選手がファールゾーンへ逃げかかったサードゴロを片手で捕って事も無げにひょいと投げると、球がファーストまで生き物のように飛んで行って球場がどよめいていたことがありますが、あんなことは日本人ではプロでも無理。因みに一般人では頑張ってもサードからファーストまではちょっとしんどいと思います。つまりそれくらいの距離がある。

横のスケールは測れても奥行きは難しいのですね。昔は建物も少なく、だだっ広く開けたスペースが結構ありました。ドーンと開けた場所。田んぼの真中へでも行けば似たような感覚が得られるでしょうか。動ける範囲でちょっと探してみたいと思います。

九月も終わりです。あっと言う間に過ぎましたね。十月はまた休み休みで更新したいと思います。

本日もありがとうございました。