ちょっと前に夜の散歩者を書きました。描いたことでふと思い出して、何とかあれをもう一度できないものかなと思うのです。
夜と言う割には空は明るいのですが、これはまあ言ってみればマグリット流のお遊びみたいなものだと言えば例えが適当すぎますけれど。
どなたか忘れましたが、ある女優さんが夜中の街を徘徊するのが好きだとラジオで語っていた記憶があります。そんな記憶があるのに誰だったかを忘れるなど大概な気もしますが、それはともかく、似た趣味の人が居るものとつくづく思ったことがあります。
深夜の街がどうして魅力的なのかあまり分析らしいことはできませんが、それはやはりちょっとした異世界だからだと思います。ある通りも街角も、昼間見るのと全然違ってたりします。物音がせず人が居ないというだけで、それはまったくの異世界です。
絵はややオカルトチックな感じになってしまいましたが、昭和三十年代の貸本は何故か皆オカルトチックで好きでした。ホラーというものはまだ登場しませんでしたが、子供が読む貸本はおおむねミステリーサスペンスな雰囲気で作られていました。
似たようなことを以前にも書きました。
田舎住まいの私が今それをやろうとすると泊りがけでしかできません。昨今のことを考えると、やっぱり無理かなとしおれるのです。
絵はサイズが大きいです。クリックをどうぞ。
本日もありがとうございました。