風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

2022-01-01から1年間の記事一覧

言うべきことはありません。タイトルの如し。この数年、もう、多分そういうことはないのだ、起きないのだと思っていたことが現実化してしまう。これをどう受け止めれば良いのでしょうか。 禍 以前からある種の分断が生まれていました。ぴったりそっくりな分…

密林

以前にもジャングルの絵は描いていまして、以前は筆の勢いのままでしたが今回はちょっと違った表現になっています。これはごく普通に白抜きして描いたもので、あまり水墨画調ではありません。 密林 もっとも最近の水墨画はどういう訳かそれらしい雰囲気から…

杣人の道--3

雪が降ってビックリですね。このまま暖かいのかなと思ったら急に寒くなって、一昨日辺り雪が降りました。私の町では少々積もりました。夜中に寒気で目が覚めて毛布を一枚引っ張り出して、どうにかまた寝ましたが、なんだかシャキッとしません。四月に雪が降…

谷川

うふふ、暗示だけの絵ですが、これはまったく水墨画風になりました。上の棘のような筆跡が余計でしたね。やっちまいました。 谷川 これは風景のクロッキーのようなものですが、白い部分を塗り残すだけで暗示しようという試みなのでネガティブペイントとも言…

隠者の森

案外あの世が近いのか、この頃こんな風ばかりを考えます。自分はまだまだ隠者とはほど遠いし、酒も色もまだまだ捨てたくありませんがね。お金もそうだと言いたいですが、これは元々ありませんものね。 隠者の森 実際に森へ入ると虫が多いし夜は怖いし冬は寒…

斜面

何故か斜面が好きなので昔から幾つも描いています。これはその辺のどうってことない土手の斜面ですね。描けた雰囲気からして…。 斜面の木 この頃の普段の描画と違ってこれは割と大振りの筆だけを使って大雑把に描いています。細部を描かない大雑把な表現はそ…

杣人の道--2

前回に描いた杣人の道の連作です。危なっかしい崖の横の切通です。 杣人の道--2 一見分かりませんが、前回とはまるで違った描き方をしています。しかしこれはまったく個人的な部分なので、世間様にあれこれ言ってもしょうがないことです。ただ、それ故の悪戦…

冬の池

狙い通りの雰囲気はちょっと出なかったですが、これは冬の三宝時池です。特別な技法もなくごく普通に描いたものです。どこどこをボカシて雰囲気出してと、あまりそういうことは考えずにということです。 冬の池 三宝時池の傍には豊島泰経の石神井城があって…

ドリームガーデン

夢の中の庭です。 私の家の庭は既に朽ちています。これは昔に見た夢のイメージです。花だか何だか分からないものがキラキラ光っているのですね。 大昔に片想いだった人が出てきて、その人の顔がハイライトのように光っていたこともあります。こういう夢って…

痕跡

山の中を歩いていると、そこで誰かが何かをしていたと思われる痕跡と遭遇することがあります。さすがに焚火の跡などは見たことないですが、いったい誰がこんなところへ入ってくるのか不思議に思うことが少なくありません。 痕跡 痕跡と言うほどでなくてもペ…

跡地

タレントの北野誠さんとか、作家の中山市郎さんとかがTUBEで語って居られる話に--山の牧場--と言うのがあります。一部のアレなファンの人たちにはすっかり有名な話ですが、私は時折仕事をしながら途切れ途切れに聞くばかりで、話が長いので未だに話の全容が…

ひとり

独りを感じる時ってどんな時でしょう。山行を単独でするときも、部屋に閉じこもっているときも独りですが、もっと怖い例えですと遭難は究極の独りです。助かるまでは…。 ひとり 独りを満喫したいとか孤独を愛するとかもあります。私も居酒屋で独りで飲んでい…

山里

前回からいきなり雰囲気が変わりました。山間部に川の流れる山里を想像して頂ければ幸いです。 山里 いつものように筆を荒々しく動かすことはせずにぼかすに任せた描き方で比較的アッサリ気味です。私としては殆ど初めて試すような描き方ですが、たまには悪…

メンテナンス(宇宙船)

久しぶりのSF関連です。元々はこういうのを描きたくて絵を描き始めたのに今はとんと少なくなりました。一般絵画をやり始めると殆どこの手の絵を描くことはありません。 メンテナンス中の宇宙船 しかし私はSFやファンタジー系でなければ表現できない部分もあ…

入らずの場所

あそこへ行くな。そういうところが子供の頃にはありました。何故か理由まで覚えていませんが、単に荒れていて小さな池があったり所々に穴が掘られていたりして子供には危なかったのでしょうね。 入らずの場所 私の住んでいた場所は繁華街じゃないので、市街…

吹けよ嵐

どこかにそんなタイトルの曲がありましたね。ピンクフロイドでしたっけ。私はあっち系ではないのですが、さすがにあれは知っています。とても惹き込まれるものがあります。 嵐 最近またまた、いつもとは違った取り組みをしています。形に囚われないで印象を…

杣人の道

雰囲気出そうと思ってちょっとガチャガチャやり過ぎました。自分としてはもうちょとあっさり目で仕上げたいのです。しかしこれも、現段階の力量ですのでしょうがありません。絵は杣人しか通らぬような険しい山の道--のつもりです。 杣人の道 杣人とは樵(き…

森へ

荒涼とした冬の感じですね。寒そう。 これは前回の絵とは全く違った描き方です。一回やったところはなるべくは触らない。水墨画の掛け軸なんか、一か所でも修正してあるとダメですよね。あの感じが欲しいのです。 森へ といってもここだけを目指しているので…

明けましておめでとうございます

早いもので令和も四年になりました。お正月なのに、何となく黎明を感じさせる絵になりました。世界はまだ混沌としていて、遠くに、ようやく光が射し始めたか、そんな気のする年明けです。 微かな光 ここまで来ましたら、私が心配するのはむしろ人の心です。…