風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

河原の風景

単純に光抜きすることで物事や光景をどう暗示できるか----ということを引き続きやっております。この場合は空と光っている水面らしき部分を抜いています。

川原を単純に描く

これは、まったくもって本当に単純な描画です。先のアマゾンと同様、ほとんど一息でやった感じの描画ですが、無論一気描きそのものが目的ではありません。単純化を考えることを目的としています。

絵を見ると、おそらく大方の人が河原の開けた場所か湖畔のイメージを浮かべると思います。水際らしきものがあり、上部に樹林があり、下部に水面がある。この場合手前は陸地に見えますが、ボカシと流し具合によって水面に見えたりします。

 これはどこでもない風景ですが、画面のどこかに水平線を設定し、上部をモジャモジャっとやって下部を適当に流せば、大抵はそんな景色に見えるお約束事みたいなものがあります。不思議なことですが、絵にはそういうものがあります。

そして見えるそのものを細かく描き写すことよりも、なるべくは単純化した方が多くの場合絵は興味深いと考えるものです。勿論、飽くまで私の好みではありますが。

私は、何故それがそのように見えるのか、あるいはどうして描かれたものが興味深かったりそうでなかったりするのか----について大方の関心を持っていまして、身も蓋もないかも知れませんが、世間一般の絵画論にはあまり関心がありません。

ひとつ言えるのは、混同しやすいのですが、単純化とサラッと描くことは必ずしも同じではないということです。この辺は自分でも模索と研究の段階ですが、描けば描くほど疑問と好奇心が増すばかりです。

本日もありがとうございました。