2月に和風現代アート掛け軸風をやりましたが、その連番です。こういうことをやると黒一色は、私にはとても新鮮に思えます。
暗示的に斜面の一部のように見えます。でも、なんであっても構いません。このような絵は、描くと言うより置いた筆跡の形が何に見えるか----という面での面白さを探した方が楽しめるかも知れません。
描いている自分で言うのもなんですが、いつかこういうのばかりを展示して茶会でもやったら面白いかなと、ふと不遜な考えが浮かんだりします。
かなり昔ですが、友人と御岳渓谷を歩いたときに、玉堂美術館の近くにある茶店で抹茶を頂きまして、そんなとき、普段とは言葉使いも変わってきて面白いです。
「たまにはこんな時間も悪くはありません」
「まったくです、人にはこんな時間も必要でしょう」
なんて言ってですね、妙に気取っちゃうのが面白いです。茶菓子付き四百円の抹茶(現在はいくらか知りませんが)でこの気分が味わえれば安いものです。
私は本物の気取りやは苦手ですが、こんな場合は悪くはないですね。いったいそんな茶会に誰が来るのかというのは、いささか悩みではありますが。
本日もありがとうございました。