風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

おぼろげなスケッチからちょっとメカっぽく

先日は随分ミスってしまいました。それでもハンコを押してくださる方が居られて、申し訳なく思っております。

このブログはモノクロでやっていますので、黒一色を水で溶くだけで明暗をコントロールする描き方は透明水彩と同じです。つまりは明るい部分を塗り残していく描き方です。

形抜きでイメージスケッチ

この絵の如くです。

これは要するにネガティブペイントなのですが、以後はもうこの呼び方はしないで置こうと思います。面倒だし、ちょっと一般に言われているよりも拘っている部分がありますので、以後は単純に(形抜き)と呼ぶことにします。

一般的に絵画は、主題となる部分が背景よりも明るいことが多いので、自然と主題を塗り残すことが多くなるのですが、実は逆もあります。主題のほうが暗い場合が普通にある。

しかしそれについては、いつか上手く記事にできればと後に譲ることにして、ここではちょっと形抜きだけでイメージ描画をやってみたいと思います。これ系は以前からあまりうまく行っているようには思えませんので、ちょっと頑張りどころです。

形抜きでイメージスケッチ

二枚目のイメージは、何にみえるかちょっとわからないかも知れません。入り江の横を通る道路のようにも見えるし、宇宙船か何かの基地のようにも見えます。

 実は初期段階では何を描くかはおぼろげでして、現実よりはちょっと未来系の何かを描こうと考えていました。おぼろげなまま描き進んだ結果です。しかしスケッチの目的は果たしておりまして、精緻な描画を目論むなら別に描き直しても良いですし、この上に不透明を重ねるのもオーケーです。

一般的に透明調ではあまり精緻な描き方は合わないと思います。世間のグラフィックアートなどが不透明で描かれているのは理にかなっていると思います。

ここで申し上げたいことは、ラフなイメージスケッチでは透明調でやるのが楽で手早いという事です。水に近い絵の具は不透明で描くよりも展色性の点で余程楽です。ここでは抜きの素描力を大事にしていますので下描きはしませんが、普通のスケッチでは鉛筆などで軽くアタリをとるのが普通です。そうした場合はアタリを残せるのはより好都合ですし、修正してみたい部分は不透明を重ねることで判断できます。

元々SF系は好きなので、以後も機会があればやってみたいと思います。

しかしちょっと暗部を作りすぎました。最初のイメージのように白く抜いた部分をもっと残すべきでした。しかしそもそもそれを判定するのもスケッチの役目ではありますね。

本日もありがとうございました。