ラフな描画を試みました。ほとんどの筆跡をそのまま残しています。細かい形は追わずに、むしろ突き放すような描き方です。
樹木と川らしきものは想像できるでしょう。もしかしたら池かも知れませんが。
当初の目論みと違ってこの頃は少々描き込みに熱意がありすぎるように思えますので、ちょっと戻そうと思いました。
絵画にはどのようなスタイルもあります。写実を追うのでしたら、その意図に応じて形を細かく追う必要があるでしょう。しかしこの類の絵では、あそこがどうのこうのとかはなるべく考えない。気になる部分があってもなるべく構わないようにするのです。ぼかしも適当です。
もちろん好みもあります。しかし概して絵画は、適当に放ったらかされた部分がある方に、私の場合は面白味を感じます。
手っ取り早く言えば、これは整えない描き方です。丁寧な描画と言うよりも、むしろ大まかな明暗の配置、濃淡の加減などが醸し出すコントラストなどによって、そこに何が描かれているかは分からなくても、惹きつけられるものを感じたり、逆に拒絶感が生まれたりします。
ちょっとばかりその辺を自分なりに研究してみたいと思います。これは絵画の不思議な部分だと思います。
本日もありがとうございました。