風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

放置された畑

手入れされているのかどうかわからない畑って歩いていると結構あります。季節とか植えるものによって違うのでしょうね。一応そういうのをイメージしたのですが、それは結果論。

ここで描いている絵のかなりは、最初は偶然にできた模様から描いています。ザッと絵の具を流してしばらくぼんやり眺めているとある種の風景に見えたりしてくるのですね。後はその方向に描いて行くのですが、明暗を一つ埋めたら次が何となく読めてくるというか、その辺の絵画上の不思議を以前から思っているのです。見えているものを追いかけるより、置いた筆跡がそう見えてくる。そんな感じが面白いと思うのです。

貼り絵なんかがちょっとヒントになると思うのですが、結局見えているものは全て明暗のモザイクに分解できる。それを突き詰めたのが点描ですね。ところが不思議なことに私は点描があまり好きではありません。絵を描く人間はなかなか難しいです。

こういうものですから、実際は描画としては崩れることが多くて、それ故批判好きな人にはあれこれ言われることもあるのですが、それなりに我慢してやっている訳です。あくまでこれは個人的な研究と言えば大げさですが、頭の体操みたいなもですかね。

本日もありがとうございました。