風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

単純にやる光抜き

時々申し上げておりますが、このブログは過去に色々やってみて個人的に面白かったことを記述しています。興味を持って頂ければ嬉しいですし、ピンと来なくても全然オーケーです。自然体でやりたいと思います。

湖畔を単純な明暗で描く

単純な光抜きをやってみたいと思います。これも形抜きです。

これは明るくなっている部分と暗い部分を大雑把に分けてしまう、極論すればふたつにしてしまう考え方です。以前に明るい部分を抜いただけでは光ったように見えませんと記しましたので少し矛盾しますが、その辺は取り敢えずは置いといて、頭を柔らかくしてやってみたいと思います。

 絵画は不思議なもので、必ず周りとの関係を見ながら脳みそが考えるところがありますので、実は大雑把にしか描いていない絵からかなりのイメージを想像する性格が我々の脳にはあります。

従って、グラデーション部分やくっきりな部分を注意深く描けばリアルさは増しますが、ここではむしろなるべく単純に抜いたままにしておくのです。

実は単純に白黒二極化と言っても、完全に白と黒になるわけではありません。普通に絵の具を水で溶かして描いていますので、白は白のままで抜けますが中間部分のトーンも勝手に生まれます。その部分が微妙な働きをします。そこを注意深くコントロールするのも良いですが、ある程度は成り行きにしておこうということです。

この練習はそれを目指しているものです。経験から言いますと、明暗の階調表現にあまりに神経質になると逆効果です。どうしてもそうなってしまう人も居られるのですが、なるべくは細かいトーンを追わずに手早く大雑把な明暗を描き出すのがここでの目的です。

本日もありがとうございました。