風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

根っこ

古い木の連作です。段々と現代アートに向かっていますね。最近の好みです。

きの根っこ

 実はかなり前に描いたものですが、その時の私にはちょっと不満足でした。形を崩し過ぎたように思ったのです。しかし今見ると、ちょっと違って見えます。形を整えて描くよりもむしろ興味深く感じるのです。

実は当初は別のイメージを描いていました。試しにひっくり返してみると何本かの木の根っこに、私には見えました。そこで、少々加工してそれなりに見えるように工夫しました。

 絵を描き始めた頃は、形がはっきりと整って描かれているものが好きでした。これは当然のことで、誰でも当初は形をとるだけでも四苦八苦で、明暗や形を分解して配置し直すなどなかなかできません。

それを思うと、自分のことながら本当に隔世の感があります。昔の私がこれを見たらビックリすると思います。何を描いているのか…。今はむしろ、形をはっきりさせることよりも、散らばった明暗やコントラストの面白さに惹かれます。

自分がどう変わるかなど、全く分からぬものです。従って、瞬間をとらえて僅か一時の感性で他を批評するべきではないと感じます。自分も気をつけたいところです。

話は変わりますが、今年は本当に寒いです。水道の凍る日が多くなりました。巷では電力不足が伝えられており、私も少々の遠慮をして、あまりエアコンの温度をあげないで暮らしています。

ここから更に寒くなると、ちょっと心配ですね。

では、本日もありがとうございました。