風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

霧雨

霞んだ雰囲気のものを描きました。田園か山里に細かい雨のもやが立っている雰囲気です。以前に描いた雨上がりの絵と似た雰囲気ですが、もっと単純にしました。

 

霞んだイメージ

 

当ブログは暗示ということを考えていますので、なるべく描かないことをモットーにしています。個人的にはこれくらいが好みです。

私たちは、くっきりした形だけではなく、雰囲気を描きたい時があります。そんな場合も、やはり明暗のはっきりした部分とグランデーションになった部分を観察したいと思います。

 多くの場合、絵はぼんやりと周囲に溶け込んだ部分と輪郭の立った部分が入り混じってできています。画面全体にエッジが立っている状態よりも、私はこの方が興味深いと思います。

この絵にも輪郭はあります。しかし輪郭線はありません。言うまでもありませんが、一般的に絵画は概ねその状態で描かれています。

なるべく単純に----とは言うものの、クライアントが在る場合は相手に合わせねばなりませんし、メカなどはある程度描かねば迫力が出なかったりします。

絵の世界が違うので当然とも言えるのですが、共通部分も多いと思います。いずれ実験的にメカっぽいものも描いてみたいと思います。(毎度いずれと言ってますが…)

この絵は墨ではなく、ごく普通のマルマンのスケッチブックにポスカラで描いています。スケッチブックの場合は墨はちょっと合わない感じがします。意外でしたけど、やはりそれぞれがあるのですね。

本日もありがとうございました。