一見なんだと思われるでしょうが、それはひとえに私の力量不足の故でして、実はこれは林に打ち捨てられた樹木です。一部の樹皮が剥がれて芯が見えている状態です。
木漏れの部分はともかく、えぐれた部分を眺めていると、強くはないものの、何だか光って見えると思います。周りをアンダーにしたらもっとそのように見えたかも知れません。
樹木を切ってみると、概ね中心になるにつれて白くなっていますので、擬似的なグラデーションを描きます。このようなものを見た時、人間の脳は光ったものだと受け取る傾向があるようです。
絵を描く前の白い紙を見ても光った感じはありません。眩しい感じも受けません。しかし適当なグラデーションを描くと光って見え始めるのです。眩しさも生まれます。
これはとても不思議です。光ったものではないのに、そのように見える場合が現実にはあります。
斯くの如しですね。この図はペイントで作りましたが、あまり上手く作れませんでした。私はウインドウズ付属のペイントソフトなど使い慣れないので結構大変でした。
白くポツンと抜いた状態よりも、周りにグラデーションが生まれると眩しく見えてくる。何故でしょうね。
光周りの不思議はどこにでもあります。魅力的に見える陰影や光の回り方があるのを見つけたら普段から注目しておくと良いと思います。写真などでも見かけたら切り抜いてストックして置いても良いと思います。映像的な好奇心は商業タブローの違いを問わず大事にすべきだと思います。
現在はデジタルで保管できますが、昔はタンスほどのものを作って、多くのイラストレーターは資料を保管していました。仕事に応じていつでも取り出せるようにしていたのですね。私も昔は真似事をしていましたが、整理整頓が悪くてやらないも同然でした。
お笑いでした。
本日もありがとうございました。