風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

雑木林の斜面

寂しそうな風景です。これもどこにでもある殺風景な林です。ちょうど今頃の、葉っぱも落ち加減の風景です。どんなところでも描けばそこが絵になる--を考えています。

雑木林を水墨画風に描く

雑木林

このブログの多くの描画は水彩画と言うよりも水墨画の雰囲気を目指しています。共通する部分は多いと思うのですが、水墨画は更なる単純を目指した方が良いように思います。

といっても私は専門に水墨画を志したことはありません。これも墨汁ではありません。ただその雰囲気には惹かれるものを感じます。筆跡が命とも言えるので、ここの練習を積み上げなければなかなか形になってくれません。しんどいことではありますね。

本日もありがとうございました。

よどみ


言葉から受けるイメージは決して愉快なものじゃないと思いますが、よどみはどこにでもあります。外界に限らず、心の内にだって…。

よどんだイメージをモノクロで描く

よどみ

空気がよどんでいるとか、流れがなくてよどんでいるとか言います。それ自体はあまり良いイメージではありません。しかしよどみの世界は日常と隣り合わせて存在します。

よどんだ世界に居たような感じを受ける時もあります。それは夢の世界です。夢から覚めた後、そんな風に感じることがあります。

夢を見て笑っている人を見たことがありません。ドラマなどではありそうですが実際にはありません。そんな人を見たら泣いている人よりも不気味です。

夢はいつも悲しげで重苦しくてそれでいてちょっと懐かしいのですが、爽快だったことはあまりありません。例外的に一つ二つはあるかなって感じです。

夢のイメージは、いつも心の中のよどみが水面に反射しているような感じです。しかしそれは、決して避けるべき悪しきものではないと思います。きっと何かを調整してくれているのかなと思ったりします。

しかし困ったことに、昔の片想いだった人が突然夢に出てくることがあります。すっかり平気になっていても、苦しかった当時を思い出してしばらくダメージを受けます。どうやらうまく行かなかったことが、やはりよどみに溜まるのですね。

竹内まりやさんの--駅--を思い出しますね。

絵に関しては、あまり上手く行きませんでした。もうちょっと流す予定でした。

本日もありがとうございました。

早枯れの道

そのまま描いている訳じゃありませんが、山や林を歩いているとこのような場所は沢山あります。道のわきに何やらが積み上げられて自然の段差といっしょになっている。

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早枯れの道

私の描く絵は、余程の物好きでなければ描かないような場所ばかりです。でもそういう場所こそ扱い様で面白かったりもします。

もっとも、私の趣味が枯れたものや朽ち果てたものにかなり片寄っているせいもあるでしょうけど。育ちのせいなのか、子供のころから寂れたような場所が好きでした。

もっと単純に描くつもりだったのですが、やや団子になりました。もう少し上手く抜ければよかったですね。下描きもなくぼんやりしたイメージから重ねて行きますので、筆の暴れるままに描いています。まぐれと言うか、大体いつも成り行きのままの絵です。

本日もありがとうございました。

田園

普通の印象的な風景に戻りました。ちょっと季節は違いますが、水田風景です。広い面積に水が張られている光景はなかなか趣があります。

水田のイメージ

田園

好みのシーンを印象で描いています。

私の住む町も、ちょっと上に登って見下ろすとこのような風景がありました。今もあるのですが、ちょっと少なくなりました。かなりのところ、太陽光発電に変わってしまったのです。そのうち殆どにパネルが張られるかも知れません。今は世界がこの動きに抵抗できない雰囲気になっています。

グーグルアースで見ると水田だけでなく観光目的のない大きな池ではもうあちこちでパネルが張られてしまっています。近くへ行っても、もう以前の雰囲気はありません。それはそれでちょっと残念な気がします。

本日もありがとうございました。

異界


この頃ちょっと異世界な感じを描いています。ちょっとアンダーワールドな感じですがこれもひとつの世界。こういう光周りが好きなのですね。

 

黄泉の国を歩くをイメージ

異界

ところが人間で失敗しました。イメージじゃないので手を加えていたらますます変になって…。ほんとにしょうがありません。岩にすれば良かった。

どんなシーンでも描けるようにと、そんなことでやっているのですが、ここを始めた頃を思うと随分違った絵を描いていて自分でも驚きます。多少でも進歩があれば良いですけれど。

世間様には説明が難しいのですが、以前にはできなかったような部分も一応は確認できる部分もありまして、その意味ではブログを起こしたことは良かったと思っています。モノクロだけで水彩画を描く人など居ないでしょうから、ちょっと変わり者ではあるのですが、我慢付き合いをしてやってください。無理やり描いているうちにそれなりにマシになってくるかも知れません。

本日もありがとうございました。

幽木

タイトル負けしておりますが、他に名付けようもなくて。ちょっとばかり幽すいなところに生えている木をイメージしました。

幽すいな雰囲気をイメージ

幽木

使っているのは墨汁ではなくて普通の絵の具ですが、狙いは水墨画風です。

うーん、こういうのを撮影するとどうしても明るさにムラができますね。しかもちょっとピンぼけです。色々工夫してやっているのですが、でもあまり神経質になるのは止めましょう。どうせそれ程のことはやっていないので…。

この類の絵は成り行き次第でして、うっかり絵の具をぼたらせてしまったらそれも絵のうち。そんなことでやっておりますね。前進あるかどうかさっぱり分かりませんね。

十月も終わりです。黄昏の国が去って、何が訪れるのでしょうか。

本日もありがとうございました

公園の沼

以前公園の池と題して公開しましたが、これは公園の沼です。自分としては、沼の方が怪しげですが、どっちだっていいようなものです。

沼の印象を単純な陰影にする

公園の沼

今もって未消化なことばかりやっています。なかなか思ったようには進んでいきません。思い切り大胆に一発抜きをやって、後一手二手加えるくらいで暗示できるような描画を元々このブログでは目指しています。

どんな絵を描いてもそうなのですが、良く修練した人の絵を見ると、特に素描に関してなのですが、素材のくっ付き方というか、媒体の上の乗り方というか、この場合はごく普通のマルマンのスケッチブックにただの黒絵の具ですが、その乗り方とかタッチというか、そこがかなり変わってくるように思います。鉛筆一本にそれがあります。

不思議なことですが、そういうところへ入れればといつも思っています。それはどれだけ理屈を詰め込んでもなされないものです。

本日もありがとうございました。