形抜きの練習ですが、一見、南欧辺りの狭い路地に見えます。真ん中下に黒いシルエットの男を立たせたら、昭和三十四十年代の劇画のイメージを彷彿とさせます。
当時の貸本漫画（漫画劇画とややこしいですが）のネタは殆どがミステリーハードボイルド系でした。以前にも似たようなことを書いたかな？
私はあの当時の劇画に出てくる、むしろ背景として描かれる街のイメージに魅せられるものを感じます。オカルト漫画の楳図かずおさんも後の作品とは全然違った絵柄で描いていました。
絵自体は以前から描いているものとそれほど変わりませんが、一見分からないでしょうが、今までとはちょっと違った描画を試しています。ちょっと説明はしんどいのですが…。
ところが、ひっくり返すと、岩陰から覗いた古代の遺跡にも見えます。インディーズの撮影にも使われたヨルダンのあれです。
絵って本当に不思議です。描いていて自分でも良く分からなくなります。面白いのですが…。
本日もありがとうございました。
