風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

城壁都市みたいのを描いてみました

城を囲んで街がある----古代か中世の光景をイメージして描きました。

中世の城を単純に描く

見るからにザックリな描き方ですが、つまりは、単純な光抜きをやれば、大方の物事は暗示できるとの考えを述べたかったのです。このことはまた、暗示から入れば全くのイメージからでもかなりのところまで描き進められる可能性があるように私には思えるのです。

中世の城を単純に描く

先日からやってきた通り、これもその考え方です。まず大雑把に明るい部分を塗り残して描きますが、この段階では細かい部分は未想定です。

中世の城を単純に描く

描き続けていって、できる明暗のパターンで徐々にデザインを考えていきます。イメージで描くのは概ねそうなると思います。商業美術なら現実に資料がないようなシーンでもなんとか組み立てねばなりません。

とにかく手っ取り早く明暗をパターン分けできるようになればと過去のある時点で思うに至りました。その理由は色々あったのですが、私の場合、その方がなにかと物事が早く進んで楽だったのです。慣れると鉛筆よりもむしろこの方がイメージを早く定着できます。

鉛筆は明暗さえ考えない、或いは考えられない場合には優れていますし、固有の魅力があります。勿論、線と面の両方で取り組むことができます。しかし私は、もっと大きな明暗配置から考えるように、いつしかなりました。

ライン(線)で物を考える習慣の人はいきなり面を固まりにして置いていく考え方になかなか馴染めません。しかしこれは古来からある描画法の一つでして、取り組んでみる価値はあると思います。

またまた余談ですが、昔の西洋の城を見ると、妙な懐かしさを覚えます。オリエントの城郭都市の想像図を見るのも大好きです。

日本の城も好きなのですが、懐かしい----という感じはありません。これは独特です。これがどこから来るのかとても不思議に思っています。

もし前世というのがあるとするならば、もしかして私はそのような場所に居たのかも知れないと思うことがあります。

本日もありがとうございました。