風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

山の道

これは先日の--この道--の連作のようなものです。これは単純にハイキングコースのような山道の雰囲気です。

山道

いつもと同じく--なるべく単純な描画で事物をどれだけ暗示できるか--に関心をもっています。前回は墨汁でしたが、これはポスカラで描いています。墨汁のスモークな感じと違ってこちらはくっきりとした黒です。

絵画には真っ黒はほぼないのですが、モノクロに関してはそれが許されます。一般的な絵画でも、真っ黒を入れるかどうかはなかなか難しいところです。一般的に黒は彩度を落とすのに多く用いられますが、全くの真っ黒はあまり見かけません。(あるにはあるのですが)

 これはなかなか議論の絶えないところで、黒を使うなと言う人も居れば、その論を批判する人も居ます。色彩もので陰影の部分に黒を多く使うと重苦しくなりますし、実際には様々な反射光などに照らされる部分があります。そこをよく観察しようとのことですが、しかしその論を言う人の絵のなかにはかなり奇抜な感じで影の部分をにぎやかにする傾向もあるようにも私には見えます。

まったく絵の一枚描くのに色々と厄介なことです。

私がモノクロの描画を個人的に好んでいるせいもあるでしょうが、モノクロでの描画に於いては、取り敢えずはそのような議論とは離れて、なるべく単純化を考えたいと思います。

これは飽くまで個人的な研究です。いささか大げさではありますが。

本日もありがとうございました。