風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

様々な暗示描法を考える

これは敢えて穂先の揃いにくい安物の習字筆を使って描いています。もちろん百均です。この場合それが面白いのです。

暗示的なドローイング

描画上、色々と命中のむずい面があるのですが、それでも面白い表現ができると思います。

穂先が割れているので、一本の線は引けません。無理すれば引けるのですが、ここでは小言は考えません。

暗示的なドローイング

筆をグッとやると、同時に割れた穂先の分だけの線が引かれます。ときには潰れて面になります。以前に、線もとどのつまりは面だと言いましたのでややこしいのですが、大雑把に解釈してくだされば良いと思います。

 このような描画の場合、確定的な一本の線ではないことが、むしろ暗示を生んで興味深いと思うのです。

クロッキーや素描などでも、同じような部分に何本も線を重ねて描いている人がいます。これは修正線である場合が多いのですが、敢えてそういう描き方をする人がいます。

この場合も似たような効果を狙っていると解釈して良いと思います。何本かの集合体で表されたものは一本で表したものとは違った空気感や雰囲気を呼び起こします。

描画はアイデアは多様であり、突き詰めると皆面白いと思います。どれが良くてどれがいけないと言うことはないと思います。

いつものごとく、劣化墨汁とコピー用紙で描いています。

本日もありがとうございました。