風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

衣服だって暗示で描きたい

多くの場合、私たちはヌードだけでなく、身を包んでいる衣服も描く必要があります。

女性ヌードしか描かないなんてのは、好事家の趣味みたいな気がしてしまいます。

と言っても私も男性ヌードはちょっと敬遠しております。あれは苦手でして…。

 

コスチュームを暗示的に描く

 

およそ衣服は、下着の類を含めて、それを身に着けた人に沿うように形を変えます。捻りやその他のポーズによって様々に姿を変えます。時にはそれは、生身の身体よりも魅力的でさえあります。

歩くに連れて揺れる部分や風に吹かれてそよぐ部分も、そこに視点を置けば非常に魅力に富んでいるのがわかります。

考え方は同じなのですが、これも目の前にある形をベタ写しするのではなく、大雑把な印象を暗示的に捉えたいと思います。折々、この練習をしたいと思います。

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余談ですが、これまでは古くて固まってしまったポスカラを溶かしながら使っていたのですが、前回の更新から墨汁も使っています。これも墨汁です。

父が、精々一通か二通の葉書を書くために文具屋で買って来たのでしょう。以来、二十年程も放置したままでした。普段墨汁を使う機会が全然ないのです。

あの真っ黒な液を捨てるにも遠慮があって試してみたのですが、さすがに古くなっていて、描いているときは黒くても乾くと色が浅くなります。

上の絵はコピー用紙に描いていますが、試しにどこにでも売っているマルマンのスケッチブックに描くと全然ダメ。墨汁はあの手のものとは合わないようです。

私は素人ですが、墨汁には専門の紙があるようですね。この辺もなかなか興味深いです。

本日もありがとうございました。