風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

コートの裸婦

あまり言うことはありません。形をなぞることを避ける意味でも、明暗を掴んでその位置に筆を置くように描いています。やはりここでも暗示を考えます。

 

単純なモデリング

 

形を描くのではなく、置いた筆のタッチが形になるということを考えれば興味深いと思います。

このような練習では細部は一切必要なく、顔も描く必要はありません。どうしても描きたいのなら暗示的にほんの僅かにとどめておくのが良いと思います。実際はその方が難しいのではありますけれど…。

それよりも、対象物が持っている雰囲気、身のこなしや全体が醸し出している大まかな印象を描くことができればと思います。

多くのクロッキー会場などでは線描に終始していて、明暗を考える人が少ないのに気付きます。これは多分、室内の照明が、天井からぶら下がった多くの蛍光灯であり、モデルに当たる光が拡散光になっていて、興味深い陰影ができないせいでもあると考えます。

少々考えたい部分であるように思えます。

本日もありがとうございました。

ジャングル

 

ランドスケープのイメージスケッチです。

明暗表示でジャングルを描いてみましたが一見なにかわかりませんね。

 

ジャングルのイメージ

 

ジャングルや密林は草木がゴチャゴチャしていてパターンを整理するのが大変ですが、言ってみればこれはその練習です。

それにしても横長の絵は不利ですね。映画もワイドだしPCのモニターも横長なのに、何故かブログにupする絵は縦長が有利。不思議ですね。

この絵もウインドウ幅よりちょっとデカいので、よろしければクリックを。

本日もありがとうございました。

 

これはなんでしょうか

一見不明なイメージですが、実は衣服や布が襞(ひだ)や皺になった状態を暗示的に描いたものです。 

布の皺を暗示的に描く

 色んなものを参考に描きましたが、椅子に引っかけているようにも見えます。上手く行っているかどうかはともかく…。

絵を描き始めたら好奇心をそそるものは沢山あります。布やシーツの襞や皺を上手く表現できれば、絵画の中の重要な位置を占めると思います。しかもここではなるべく暗示的に描きたいところです。

使える材料は何でもよいので、必要と思われることを何度も反復して練習するのは、長い時間を必要としますが、絵を描く者の大きな分かれ目だと思います。

本日もありがとうございました。

 

衣服だって暗示で描きたい

多くの場合、私たちはヌードだけでなく、身を包んでいる衣服も描く必要があります。

女性ヌードしか描かないなんてのは、好事家の趣味みたいな気がしてしまいます。

と言っても私も男性ヌードはちょっと敬遠しております。あれは苦手でして…。

 

コスチュームを暗示的に描く

 

およそ衣服は、下着の類を含めて、それを身に着けた人に沿うように形を変えます。捻りやその他のポーズによって様々に姿を変えます。時にはそれは、生身の身体よりも魅力的でさえあります。

歩くに連れて揺れる部分や風に吹かれてそよぐ部分も、そこに視点を置けば非常に魅力に富んでいるのがわかります。

考え方は同じなのですが、これも目の前にある形をベタ写しするのではなく、大雑把な印象を暗示的に捉えたいと思います。折々、この練習をしたいと思います。

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再び、直線的に考える

以前アートダストで記事にしましたが、日頃の練習としてこれをやっています。

 

直線的に考えるモデリング

 

この感じのモデリングをアートダストで何点か描きました。

無理矢理直線的にする必要はないのですが、これにはそれなりの理由があります。

クロッキー会場などで気づいたのですが、多くの人は何故か身体の関節部分などに固執してガリガリとそこばかりやる癖があるように思います。

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ラフな練習

細部に拘らない思い切りラフな練習をしてみようという試みです。

なるべくは頭の中で描いたものを描くようにしますが、何故かと言いますと、そういうものであれば必然的に細部を考えることが少なくなるだろうとの考えです。

 

単純なモデリング

 

思い浮かべるものを描くので少々形が変でも構わないのです。ここではそれは問題ではありません。

でもこれは、何をしているポーズでしょうかね。

 

単純なモデリング

 

見栄えなどは一切捨てます。ぼんやりとでも浮かんだポーズを単純に描いて、陰影になっていると思われる部分に重ねるだけです。

 

単純なモデリング

 

これは、徹底して単純に物事を考えようとする試みです。あれこれと理屈は要りません。ぼんやりしたラフなイメージに単純な暗部を重ねるだけで事物が浮かび上がることを考えたいです。ここでも暗示ということを考えたいと思います。

陰影をなるべく単純に整理することの重要性は多くの先達が述べています。この場合も二段階か三段階で充分です。ハイライトを覗けば、明部、中明部、暗部だけです。

明暗を細かく分けすぎると、描かれるものから生き生きとした感じやリアル感が消えます。それは平凡になっていくだけです。

頭を柔らかくして、学術的な絵からはちょっと遠ざかってみましょう。

本日もありがとうございました。

おぼろ

ちょっとイメージスケッチを挟みます。ぼんやりと何かが映っている雰囲気です。

しかし見ようによっては畑にも見えますね。

 

おぼろげな印象

 

具象で描いたつもりなのですが、半分抽象っぽくなってしまいました。でも、それで全然オッケーだと思います。

実のところ、これは水面に映った木漏れなのですが、何を描くにしても、この手の絵の場合、なるべくは一気にやって偶然性を優先した方が面白いのができます。

偶然性のある描画は、脳に程よい暗示を与えます。

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