細部に拘らない思い切りラフな練習をしてみようという試みです。
なるべくは頭の中で描いたものを描くようにしますが、何故かと言いますと、そういうものであれば必然的に細部を考えることが少なくなるだろうとの考えです。
思い浮かべるものを描くので少々形が変でも構わないのです。ここではそれは問題ではありません。
でもこれは、何をしているポーズでしょうかね。
見栄えなどは一切捨てます。ぼんやりとでも浮かんだポーズを単純に描いて、陰影になっていると思われる部分に重ねるだけです。
これは、徹底して単純に物事を考えようとする試みです。あれこれと理屈は要りません。ぼんやりしたラフなイメージに単純な暗部を重ねるだけで事物が浮かび上がることを考えたいです。ここでも暗示ということを考えたいと思います。
陰影をなるべく単純に整理することの重要性は多くの先達が述べています。この場合も二段階か三段階で充分です。ハイライトを覗けば、明部、中明部、暗部だけです。
明暗を細かく分けすぎると、描かれるものから生き生きとした感じやリアル感が消えます。それは平凡になっていくだけです。
頭を柔らかくして、学術的な絵からはちょっと遠ざかってみましょう。
本日もありがとうございました。