風の舞い--モノクロームの水彩画

モノクロを主とした裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

雨の去った山道

この頃増々抽象がかっています。といっても完全に抽象にはなれず、なんとなく間を目指しているのですが、なかなかウンと言えるところまでは辿り着きません。言葉で説明する必要はないのですが、どことなくタイトル通りを想像して頂ければと思います。左手上の部分をもうちょっと〇〇××すれば良かったかな。描いている時は気がつかないのでして。

 

やや抽象的な

 

以前から、何故か生まれつき他人から絡まれたり粘着されたりが多い人生だと語っていますが、先日もそのようなことがありました。なにせ絵を描く人はおろか学校の先生からもそうだったので今さらどうしようもないですがね。

隣り街の大きな本屋さんで注文した本が入荷した連絡があり、いつものように帰りに一杯やりながらぼんやり眼を通すかとウキウキしておりました。私も、既にあらゆる精力が枯渇し、出るものも出ず、やる気も失せている今となっては、買ったばかりの本を居酒屋で一杯やりながら眺めるのが無上の楽しみとなっているのです。

で、電車に乗っていると、途中から乗ってきた男、他がガラガラなのにわざわざ隣に座ってきおったのですよ。普通の横シートじゃなく特急なのでナンバーが振られた二人掛けのあの座席です。窓側に座っていたら通路側にいきなりデンと座りやがったのですよ。

あのね、同じことを言いますが、これって何度も私は経験しておりまして、本当に気味の悪い思いをしているのです。乗客も少なくガラガラでどこでも座れるのですが、何故かこういう輩がいる。

気味悪く思いつつも我慢して、最寄りの駅で降りようとするのですが、そいつは足を前に伸ばしたまま避けてくれる気配もないのです。少しコックリと頭を下げて合図をしたのですが知らぬ顔。しょうがないから、この頃は膝も悪くてあまり上がらぬし曲がらぬ足を持ち上げて跨いで、後足の靴で奴の膝を擦るようにしてやりました。こっちもムッとしますからね。

何か因縁でもつけてくるかなと思ったのですが、それはありませんでした。しかしながら、ひとつ間違えばこれはトラブルになり兼ねないですね。まだ犯人が捕まっていない池袋駅構内大学生殺人事件も切っ掛けは些細なことでした。あれは多数の人が目撃していて、実はお父さんがかなり際どい所まで追いつめていて、それなのに遂に捕まらなかった不思議な成り行きです。

ついこんなことで気分が台無し。私などもう朧気に棺桶が見えてきつつあるので、もう転倒するだけで危ないです。なので我慢に徹するしかないですかね。世の中まったく嵐の山道を行くが如しです。

居酒屋でぼんやりそのことを考えたのですが、もしかしたら情緒面でちょっとあった人なのかも知れないと、ふと思い始めたのです。座席に関しても、詰めて座らないといけないと自分で決めてしまっている人かもしれない。そういう性格があるそうです。学名までは知りませんが。

もしそうだったとしたら、また受け取り方が違ってきます。ほんとに世の中難しいことです。