風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

畑の一本の木

うっふっふ、随分昔のが出てきましたよ。現在はやや水墨画風ですが、これはごく普通の透明水彩のような描き方をしていた時代です。

失敗して放置していたものですが、上からちょっと重ねました。しかもポスカラの上から墨汁を重ねるという無節操さ。呆れてしまいます。跡が違うのでその部分が溶け込まないではっきりしちゃってます。

近所の畑の一部で。実は木なんて立ってなくてしょうもない切り株があるだけですが、細い枝が何本も生えているような、ちょっとばかり構成しにくいように感じなので太い一本の木にしてしまいました。

同じところから何枚も練習のために描いていますが、どれひとつとしてうまく行きません。100均のスケッチブックで、シボが目立ちます。シボがあまり目立つと汚いのでこの頃は割とすべっとしたのを使うようにしています。これなんかは、ちょっと離れて見てくんさい。

言ってみればこれも抜きの練習でして、黒やグレーで白抜きをしてやるだけで物事は暗示できるとの考えに立っています。不透明でやると真逆ができます。黒い紙の上に明るい色を置いて暗い部分を塗り残す方法があります。普通に用いられる方法です。白抜きじゃなくて黒抜きですが、どっちにしても抜きの練習は素描力を養うには持ってこいです。出来は二の次三の次、坦々と練習をしたいところです。

これに関してはちょっと面白いことがあります。絵描きは、例えどんな媒体にでも描けなければいけないので、透明水彩のように黒い紙を使えないのは趣味レベル以上の物にはならない--と考える人に出くわすことがあります。

脳みその動き方は人それぞれですが、うーん、そう言う風に考えるものかなと、ちょっと不思議な気がしました。

もちろん、考え方はその人の自由。しかし人間の思考と言う点ではかなり興味深いものがありますね。

本日もありがとうございました。