風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

思い切りの単純

これまでにも何度かやってきたのですが、ひとつのスタイルとして、できるだけの単純描画を目指したいという気持ちがあります。

単純化を目指して描く

 何に見えるかは見る人にお任せしますが、まさか人体には見えません。岩山の上に何らかの建物が建っているようなイメージを描いたのですが、この段階ではもっと別のものに見えても構わないと思います。こんもりした林に見えたってどうってことありません。

一度サッと描いたらできるだけいじらない。形をなるべく単純なパターンにしてしまう。それを目指しています。

 描画の取っ掛かりではそこが重要だと考えます。細部に行く前に、画面全体を大まかな形とトーンでサッサと埋めてしまう。初期段階では、細部は徹底して無視するルールを守るようにします。

描画上での経験として、形がきっちりと描けた部分がどこかにないと不安になるものです。そうした部分を、とにかく先にどこかに作りたがります。最も重要と思われる部分を先に描いて安心したい気持も働きます。

確かにそういう描き方もあるにはあるのですが、多くの場合、絶えず全体を見ながら進めるものなので、一度はこのような取り組みもしてみるべきだと思います。うまく暗示が働けば、それだけで充分魅力的な場合があります。

本日もありがとうございました。