こういう練習をするのは、まずモノクロでやるのが理にかなっていると私は思います。
光って見えるということが、どのような陰影の組み合わせでそう見えるのか、これを観察するのはとても重要かつ楽しいと思います。
それ自体が発光しているものもありますが、照り返った部分もあります。水面は最も私達にそれを感じさせてくれるものだと思いますが、雨上がりの道路も非常にドラマチックな照りを見せることがあります。
アメリカの映画などには、わざわざ道路に水を撒いて光らせて、周囲の情景を反射させるようにしているものがあります。シーンにドラマチックな雰囲気を出すための演出でしょう。ミステリーやオカルト系ではほとんどと言って良いほど登場します。
近隣の学生さんの絵などを見せてもらうと、やはりそうした部分に魅力を感じるのか、水面の模様や光具合や質感を、それこそ写真そっくりに描き写す作業に没頭しているように見える絵があります。もちろん一般の作家さんにもそのタイプの人が居られます。
しかしここでは、なるべくなら写真なましにならぬようにやってみたいと思います。早く言えば、しつこく描かなくてもそれは表現できるとの考えです。
白く抜いただけでは光ったようには見えません。むしろ抜いた形の周囲、ここでもやはりネガティブの方ですが、そちらの在り様が重要だと思います。
もちろん、結果は修練によります。楽しみながらやってみたいと思います。
本日もありがとうございました。