モノトーンと言っておきながら続けての水彩画ですが、これはほぼモノトーンに近いので仲間入も悪くはないでしょう。
これは前回よりも、もっと大雑把を目指した描き方です。仮に水彩であれば、当ブログではこの路線を目指したいと思います。
しかし、絵を描く者は一部だけの趣味で終わらぬほうが良いと思います。世の中には壮大なオペラもあれば夜想曲もあるのです。ラフなスケッチ調もあればしっかり仕上げたものもあります。が、いずれにしても、あまりねちこち描かれたものには抵抗があります。
私は、あの巨匠ワイエスの絵にしても、完成絵画よりもそこに至る前のスケッチや試し描きの方に魅力を感じます。徹底してそちらの性格のようです。
といってゴテゴテの油絵が嫌いかというと、そんな単純なものではありません。取り組めるものは何でも取り組んで、慣れないことで恥をかいてみるのも修練の内です。素描力のある人は何をとっても違うものだと感じています。
上の絵も単純大雑把を目指していますので、一度置いた筆はなるべくいじらないのが原則の描き方です。それを研究するには、むしろ貼り絵をやってみるのも面白いと思います。貼り絵は色と明暗をパターン化しなければなりません。その訓練は非常に有益だと思います。
このことは、いずれの機会があればまた述べたいと思います。
本日もありがとうございました。