風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

放置された造成地

先日どこだったかで興味深い動画を見ました。最近はAIで絵が描けるのだそうで、それも結構なものができるそうです。数日前にオリジナルと比較してどっちが良いかなんて頓馬な報道をして顰蹙(ひんしゅくって難しい字ですね)かっているテレビ局がありますが、AIは平均的多数の好みとか人間の五感から好ましく思えるような雰囲気を計算で作れる可能性があるので、結果的には軽くて万人好みの絵にできるかも知れません。

で、個人が作ったkakashi--というAIソフトで空き地や林とか森を描かせると怖い絵になるとかの動画がありました。でもあれ?ちょっと昔にブログにupする画像を加工するのにお勧めになっていたソフトがあるのですが、これとは違うのかな。私には普段使っている別のがあるので忘れてしまいましたが、お勧めのソフトがよく似た名前だったと思うのだけど、kakashiなるソフトが本当にあるのかどうか、これもちょっと分かりません。

でですね、それで描かれた空き地のイメージが怖いということに関して既にネット上であれこれ言われているのですね。知りませんでした。つまりはAIに描かせた空き地が怖いのではなくてkakashiによって描かれた空き地が怖いイメージであって、それが何故かという考査があちこちにあるようです。

それは長いのでここでは述べませんが、個人的なことを言わせてもらうと、空き地は少なくとも愉快とか楽しいとか明るいとかのイメージはありません。林や森もどちらかと言えばホラー映画に持ってこいでして、あの有名な緑の館も森が舞台になった怖い話(ホラーではないですが)でした。そして空き地の周りは大抵は林が取り囲んでいます。元々が楽しいよりも寂しいとか心細いとか怖いイメージに近いのです。

ネット上の意見は、一人が何か言えばそれに引きずられることが多くて、なんと言うことのないイメージでも怖いと言われればそう見えるなと、そっちへ引きずられるのでしょう。しかも空き地や森周辺をあちこちうろつきまわって写真を撮ってくると、例のパレイドリア現象ですが、怖いものに見えるものがいっぱい隠れています。一例をあげると炎の形は様々なイメージに変化します。樹木はこれと似ています。人ははっきり認識する以前に五感でそういうものに反応しているのかも知れません、

そんなところばかり描いている私も変わり者と言えば言えますが、これは多分子供の頃に遊んだところがまさにそんなところだったからでしょう。そういうところが好きということでもないのですが、惹かれるものを持っているのです。ガキの頃に沁みついたものは取れないのですね。探偵ごっこが好きでしたし、空き家があれば忍び込みました。悪ガキでしたね。

私が今の住まいに越してきてしばらくはそんな造成地があちこちにありました。バブルが弾けてそのままかなり長い間放置されていたのですが、今はどこも家が建っています。寂しいイメージは最早ありません。

本日もありがとうございました。