以前からやっている単純思考です。なるべく描かないで暗示的なスタイルです。
照らされているハイライト部分だけを鋭く抜いて、後はぼかすのみで静謐な感じを表現できないかを考えました。その対比のみで物事を暗示できればとあれこれやっております。言ってみれば引き算の絵でしょうか。
ちょっと振り返ってみるのですが、若い頃はこのタイプの絵を描こうなどと夢にも思いませんでした。随分水墨画風ですが、歳を喰うとゴテゴテとしたものよりは徐々にこちらの方に惹かれるのです。あろうことか、最近は茶器の模様なども面白いと感じ始めました。いったいこの先どうなって行くのでしょう。
単にジジ臭くなったということに過ぎないのかも知れませんけれど…。
早く静謐な世の中になって欲しいものです。
本日もありがとうございました。