風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

ちょっと怖いですが

前回の絵には、モザイクになった部分に様々な顔が現れていると書きました。それも、見る人によってはどれだけ出てくるか知れたものではありません。

しかし反面、偶然にできた模様やパターンから別のイメージを連想するのは、私は面白いと思います。

そこでひとつ、その方法で魔物のようなものを描きました。

 

魔物をイメージ

 

ここで言っても遅いですが、苦手な人は気をつけてくださいね。

ファンタジー系のイラストを目指す人なら、その中に出てくる、多少は不気味で魔物っぽいのを描くこともあるでしょう。同じファンタジーでもダークファンタジーと言うのがありますし。

私は今からはもうそれを目指しませんが、描くことは面白いのでちょっと描いてみました。

まったくそっくりに描いているのではありませんので、一見どこにあるかわからないかも知れませんが、よく見るとわかってきます。

 

部分からイメージする

 

ピンクで囲った部分です。この部分は見方を変えればターミネーター風ロボットの正面顔にも見えます。その下にも火星の人面岩のような猿の顔がありますし、周辺にも色々ありそうです。

 私が関心を持っているのは、私達の脳は偶然にできるパターンから様々なものを想像できるようにできていると言うことです。

見えているものだけをスケッチするのであれば、この部分を考える必要はないと思います。しかし自由にイメージを膨らませて現実にはないような絵を描く必要のある場合は、色んなことに取り組むべきだと思います。

これはその一つです。偶然からイメージを膨らませるのはとてもおもしろいです。私もなるべく想像力を増やしたいと思います。

こんな場合も、線描だけで考えるのではなく、トーン、つまり明暗や陰影で考えることができれば、雰囲気を含めて、より定着しやすいと思います。必要であれば徐々に線描なりを重ねて細かい部分に進めば良いのです。

 

ところで、本日の描画から絵の具が変わりました。今までは古くなったニッカーのポスカラを溶かしながら使っていたのですが、使い切りましたので、今度はターナーになりました。

どこのでも良いので、あれこれ使ってみようと思っています。その感じでは、なる程ちょっと感触が違いますね。こんなところも面白いと思います。

描くことは何でも面白い。

本日もありがとうございました。