風の舞い--モノクロームの水彩画

裸婦デッサンや単純化を目指したイメージスケッチを楽しんでいます。

ものはぼんやり見えてくる

 

これは私が取り組んできた試行錯誤を単純に述べています。興味をもって頂ければ幸いです。

例えば、暗がりで世間を眺めたらどんなものが見えるでしょうか。或いは遠いものを眺めた時、何が最初に見えるでしょうか。

ぼんやりから描く
暗示で描いた作業場

いきなり細かいものは決して見えてこないと思います。暗がりならぼんやりした陰影しか見えませんし、遠ければ、周囲が明るくても、大雑把な明度の違った色のパターンしか見えません。しかし私たちが絵を描く時は、大抵鋭いエッヂや細かい部分から描き始めます。

 誰でも絵を描くと言えば、大方最初は輪郭を線で描き、区分けされた部分を塗っていくことから出発しますから、描画の初期にあっては仕方のないことですが、しかしちょっと考えると、これは実に奇妙な描き方でもあります。

浮世は、鋭く砕けるような部分とぼんやりした部分が入り混じってできています。場合によっては、まったく輪郭が見えない場合もあります。

従ってある場合には、輪郭を線で描くことを取りあえずは置いておいて、陰影を考えることは重要な訓練になると思います。

長くなるので後日にしますが、ぼんやりした陰影を描くだけで、私たちの脳はそこからさまざまな映像を呼び起こすことができるようになっています。

この部分はとても重要だと思います。

ここへ初めて来られた方は初期のブログ--アートダスト--にも是非お立ち寄りください。

アートダスト artdust

 

本日もありがとうございました。